◆きみが身体をみつけたら
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6:名無しNIPPER[saga]
2019/06/18(火) 23:55:39.58 ID:2+eK45Jl0

柏木さんは、先ほどよりもひとつ声のトーンを落とす。

「ほら、隣のクラスの蒼井さんだよ。蒼井明衣さん、知ってるでしょ」

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2019/06/18(火) 23:56:51.11 ID:2+eK45Jl0

そういうと、ふたりの男女は、こちらに顔を向けた。

「話聞いてたよな」
佐々木は誰にも好かれそうな好青年のような笑みを浮かべている。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2019/06/18(火) 23:59:21.46 ID:2+eK45Jl0

「なんだそれ、うける」
僕の返答に佐々木は笑っていたが、
柏木さんの顔は強張ったままだった。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:02:32.14 ID:qOvrccx90

蒼井明衣は、学内でも有名な女の子だった。
おそらく、良い意味でも悪い意味でも。

彼女は、人よりも際立って目立つ容姿を兼ね備えていた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:03:53.81 ID:qOvrccx90

彼女が包帯を巻いて登校するようになったのは、
たしか、梅雨入りのころはずだ。

実を言えば、僕は彼女と通学時間が重なっており、
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:05:11.14 ID:qOvrccx90


今では、彼女は「高嶺の華」という扱いを受けている。

最も、それは薔薇のようなものなのかもしれないけれど。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:06:00.15 ID:qOvrccx90

「まあ、どうでもいいことだな」
 
僕は、裏庭のベンチに深く腰掛けた。
ここは日が当たることもほとんどないので、
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:07:11.88 ID:qOvrccx90

「いいか、小林。コミュニケーション能力ってのは、
社会に出るためには、確実に必要になるスキルのひとつなんだ。

つまりは、僕はそういうのが欠落してんだろうな。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:07:37.82 ID:qOvrccx90

「さて、今日もお前に飯をやろう。いいか、よーく見ておけよ」
 
小林の好物は、丸々太った金魚だ。
そいつらは、裏庭のため池の中で悠々と泳いでいる。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:08:20.48 ID:qOvrccx90

すると、小石はその場から消え失せ、
代わりにびちびちと、地面で跳ね回る金魚がそこに姿を現した。

僕はしたり顔で小林の頭を撫でた。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:08:53.78 ID:qOvrccx90

裏庭に人がやってくることは滅多にない。
それは、このため池も関係していた。

不自然に建てられた歪つなフェンス。
以下略 AAS



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