10:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 00:03:53.81 ID:qOvrccx90
彼女が包帯を巻いて登校するようになったのは、
たしか、梅雨入りのころはずだ。
実を言えば、僕は彼女と通学時間が重なっており、
また使う交通機関すらも同じだった。
そういうわけで、僕は度々彼女の姿を見かけることになるのだが、
彼女の左腕には常に仰々しく包帯が巻かれてあった。
はじめは、周りの人間が騒いでいたものだが、
彼女がその件に関して何も口を出さないこともあり、
これまで群がっていた連中は、いつしか彼女を恐れて離れていった。
40Res/18.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20