14: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:27:11.82 ID:tLeGcQVf0
ほたるちゃんは少し驚いた表情をする。
そりゃそうだろうね。今まではアイドル活動やファッションの話ばっかりしてたのに、急にこんな話題が出てきたらビックリするに決まってる。少なくとも私だったら何度か聞き直しちゃう。
「うーんと……そうですね……」
15: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:27:38.78 ID:tLeGcQVf0
「でも、それを言い訳にしたくありません」
16: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:28:53.22 ID:tLeGcQVf0
そんな笑顔のまま、きっぱりとほたるちゃんは言い放った。まるで目の前にいるカミサマに対して宣言するように。
「いや、確かに挫けそうになる時だって当然ありますけど……。それでも私はアイドル活動において、不運を言い訳にしたくありません」
17: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:29:29.54 ID:tLeGcQVf0
◆◇◆
幸運に愛された茄子さん。
不幸に愛されてしまったほたるちゃん。
18: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:30:05.82 ID:tLeGcQVf0
「神様ですかぁ? もちろん信じてますよ」
19: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:31:21.83 ID:tLeGcQVf0
「へー……。『運命の出会いなんて信じてなかった』なんて持ち歌で歌ってるクセに?」
「ですから謝ってるじゃないですか、『神様ごめんね』って。……というか加蓮ちゃんだって歌ってるじゃないですか、『神様がくれた時間』って」
20: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:32:39.06 ID:tLeGcQVf0
「加蓮ちゃんは信じないんですか? 憧れのアイドルになれたきっかけを。加蓮ちゃんのプロデューサーさんとの出会いを。それを神様が演出してくれたってことを」
「うーん……」
21: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:33:14.22 ID:tLeGcQVf0
「だから、この全てが運命だなんてイヤ。少なくとも私は"運命"っていう言葉で済ませたくない」
22: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:34:15.80 ID:tLeGcQVf0
私はそう毅然と宣言する。運命の出会いを信奉する彼女に向かって、運命なんて嫌だと言い放つ。
「そう……ですか……。まあ、見解の違いですかね。それとも──」
23: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:35:02.56 ID:tLeGcQVf0
◆◇◆
前の三人は何かしらカミサマに関わってる人を訪ねてみた。だからこそ次は逆の発想で行こう。そろそろ賛同者が欲しい所だしね。
カミサマから一番遠い存在ってなんだろう? そう考えた時にふと思い浮かんだのが彼女の存在だった。
24: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:35:37.43 ID:tLeGcQVf0
「カミサマを信じるかって? 面白い質問するねー、加蓮ちゃん」
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