20: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:32:39.06 ID:tLeGcQVf0
「加蓮ちゃんは信じないんですか? 憧れのアイドルになれたきっかけを。加蓮ちゃんのプロデューサーさんとの出会いを。それを神様が演出してくれたってことを」
「うーん……」
確かにプロデューサーさんに出会えたのは幸運だった。ナンパされるかのように出会ってスカウトされた。アイドルになれたのは本当に運が良かったのだろう。
こんな病弱で捻くれまくっていた私がアイドルやってるなんて、それこそ奇跡なんだろう。だけど──
「確かにプロデューサーさんと出会えて、アイドルにスカウトされたのは幸運だったけどさ」
私はまゆに正直に胸の内を吐き出す。
それは運命を信じるまゆに対しての宣戦布告めいたものだったのかもしれない。
「その後にたくさんレッスンして、常に他のアイドルの娘達と協力しながらも競い合って、そしてプロデューサーさんと二人三脚で頑張って」
「だからこそ、こうして今アイドルとして輝けてる。それが全部幸運……というかカミサマの掌の上なんて勘弁。私は私がそう望んでるからこそアイドルを頑張ってるし、今ここに居られてる。そう思いたいんだ」
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