35:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:49:30.83 ID:LpkB5FKZ0
それからショッピングモールを出て占いのお姉さんがいた、あの裏通りへきた。
写真を撮ろうとしたバツに、カフェに連れて行くようにお願いしたら、あっさりOKもらっちゃった。
36:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:51:27.02 ID:LpkB5FKZ0
気後れして入れなかった、裏通りのあのおしゃれなカフェ。
前はガラス越しに眺めるだけだったけど、いまはお店の中でPと向かい合わせでいる。
それがただ、嬉しい。
37:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:52:00.81 ID:LpkB5FKZ0
「むむっ!じゃ、今度は俺の番だな!クリームたっぷりつけて……さ、あーんだ!」
意地悪な顔でフォークを差し出すP。でも今日のアタシは、負けないよ!
Pの差し出したフォークを、パクっと大きな口をあけて食べちゃう。
38:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:55:30.74 ID:LpkB5FKZ0
それから、普段お互い仕事で忙しくてできなかった話をたくさん話した。
Pと出会ったときのこと。
39:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:56:45.26 ID:LpkB5FKZ0
カフェを出たアタシたちは、少し歩こうかとどちらともなく言い出して、
気がつけば765プロライブシアターに来てた。
海沿いにあるシアターは、いつもは海の蒼と華々しいネオンが眩しいけど、
40:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:58:37.13 ID:LpkB5FKZ0
「あのさ、P。これ…受け取ってくれないかな?」
そう言ってアタシは手提げバッグからかわいくラッピングした紙袋を取り出す。
41:伊丹 [sage]
2019/06/17(月) 00:01:25.38 ID:zGd7GyPb0
「……ふぁあ。たくさん話して、歩いて、食べたからかな。日暮れの陽が心地よくて……」
大きくあくびをするP。ちょっとはしゃぎすぎちゃったかな?だったら…
42:伊丹 [sage]
2019/06/17(月) 00:02:07.18 ID:zGd7GyPb0
もう日が落ちてきた。お姉さんとの約束を思い出して、ずっとポケットに入れておいたお守りを取り出す。
シャラン、と涼し気な鈴の音が鳴る。
43:伊丹 [sage]
2019/06/17(月) 00:03:24.55 ID:zGd7GyPb0
""デート、お疲れ様。楽しめたかしら?
44:伊丹 [sage]
2019/06/17(月) 00:04:52.21 ID:zGd7GyPb0
「な…な、ななななな……。」
お守りが……ただの……小物入れ!?
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