40:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:58:37.13 ID:LpkB5FKZ0
「あのさ、P。これ…受け取ってくれないかな?」
そう言ってアタシは手提げバッグからかわいくラッピングした紙袋を取り出す。
「……これは?」
「えへへ…クッキー。作ってきたの。」
あのとき、Pが美味しそうに食べてたから、春香にお願いしてレシピを教えてもらったバタークッキー。
何回も失敗しちゃったけど、これは美味しくできてる……はず。
「へぇ…!のり子が。今、食べてもいいか?」
「…うん。」
袋を開けてクッキーをひとつまみしてゆっくり味わうように食べる。
「ど、どうかな。生焼けじゃないよね?」
「……のり子、料理できたんだな。すごく美味しいぞ!」
そういってニコニコしながら美味しそうに食べてくれる。
料理って、食べてくれる人がいるだけでこんなに楽しいんだね。
それがPなら、なおさらかも。
普段なら気後れして絶対渡せなかったけど、頑張って作ってきてよかった!
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