【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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51
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 23:47:54.77 ID:DTY4fa360
見に行くもなにも、場所が悪いのではないか。
そう言いかけた俺にも構わず、高垣さんは大将にお勘定を頼んでさっさと出ていってしまった。
いつも割り勘だ。慌てて財布を探りながら外に出ると、花火の音は予想よりずっと近かった。
以下略
AAS
52
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/14(金) 23:51:37.79 ID:DTY4fa360
隣を見ると、高垣さんは赤ら顔で「にまぁ」と笑っていた。
その全身から童女のような悪戯っ気が湧き出ているのを感じる。
以下略
AAS
53
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:10:41.61 ID:xNFFfoZD0
〇
本当に飛んでいた。
以下略
AAS
54
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:11:46.03 ID:xNFFfoZD0
「――――――――――か?」
高垣さんが何か言っている。
見えますか、とかだろうか。
以下略
AAS
55
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:13:20.51 ID:xNFFfoZD0
ド ォ ン ッ ッ ! ! !
以下略
AAS
56
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:15:08.49 ID:xNFFfoZD0
〇
「…………………………………………」
以下略
AAS
57
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:20:54.79 ID:xNFFfoZD0
高垣さんはずっと顔を上げていた。花火が終わったあの夜空に、まだ火の残光を見ているように。
その表情があまりにも楽しそうだったから。
輝く顔はいっそ幼くすらあった。雑誌や広告に載る、あの凄絶で研ぎ澄まされた美貌とはまるで違う。
以下略
AAS
58
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:21:57.08 ID:xNFFfoZD0
「寂しいんですか?」
「……え?」
以下略
AAS
59
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:22:33.94 ID:xNFFfoZD0
――私も?
言葉はしかし、続かなかった。
以下略
AAS
60
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:26:02.18 ID:xNFFfoZD0
立ち上がり、深呼吸を繰り返す彼女は、すっかりいつも通りだった。
「もう遅いです。今日はこのくらいにしておきましょう」
「珍しいですね、いつもは粘る方なのに」
以下略
AAS
61
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/15(土) 00:31:08.92 ID:xNFFfoZD0
◆◆◆◆
彼女との奇天烈な日々は、正直に言って、楽しかった。
以下略
AAS
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