【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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61: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/15(土) 00:31:08.92 ID:xNFFfoZD0

  ◆◆◆◆


 彼女との奇天烈な日々は、正直に言って、楽しかった。


 既にこの状況に心地よさを感じ始めていた。
 こうしていれば余計なことを考えず、ただ目の前の新鮮な驚きだけを受け入れていられた。

 もしかしたら、このまま忘れられるのかもしれない。

 不可思議な出来事と関係が麻酔となって、記憶の澱から目を逸らせるかもしれない。

 それでいいじゃないか。何をためらうことがある。
 仕事を乗り越え、重い夜をアルコールと共に飲み下す。
 みんなやっていることだ。それが当たり前の大人というやつだ。




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