【シャニマス】チョコしてもいいですか
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39:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:29:01.96 ID:ERzHuNUU0
 あれ、樹里ちゃんも果穂ももしかして……その恋をしてみたい理想の人の裏には、私と同じ人を思い浮かべているのかな。

 果穂の頼りになって優しい人はあの人にも言えて、樹里ちゃんの「本当のアタシを受け入れてくれた人」はあの人にも言える。

 そうか、私と一緒だ。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:29:30.40 ID:ERzHuNUU0
「ちょこ先輩! 素敵でしたすごいです!」

 果穂は夜空の星のようなキラキラを目に携えながら私の手を握る。果穂のあったかさで、口の中にあった不思議な甘さが中でとろけていく。

「えへへ、ありがとう果穂」
以下略 AAS



41:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:30:05.02 ID:ERzHuNUU0
 樹里ちゃんの素直な応援も何だか嬉しかった。放クラ代表として『恋』に向き合っていくんだな、って。その意識がだんだん湧いて出てくる。

 恋に対する精一杯の一生懸命を表現しよう。

 夏葉ちゃんも言っていた。このお仕事が私だけじゃなく、ユニットを成長させるかもしれないって。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:30:38.86 ID:ERzHuNUU0
◆◆◆

 凛世ちゃんはいつもの和服姿で、事務所のソファーに座って折り紙をしていた。細い指で丁寧に折り曲げられていく紙は、平面から立体的な生き物へと昇華していく。雅に作られた鶴の折り紙は、彼女によって生命を吹きかけられたようだ。

「智代子さん……おはようございます」
以下略 AAS



43:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:31:10.39 ID:ERzHuNUU0
 たわいのない言葉を交わすと少しだけ沈黙が訪れる。ただ、この沈黙が気まずいわけではない。凛世ちゃんといるとこの静けさも不思議と楽しめる。彼女の持つ独特の雰囲気がそうさせてるんだろうか。

「凛世ちゃん、聞きたいことがあるんだけど」

「凛世に……答えられるものならお答えいたしましょう」
以下略 AAS



44:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:31:46.56 ID:ERzHuNUU0
「智代子さんなぜ凛世に」

 早口になってる。珍しい一瞬を見られて嬉しくもある。

「ええとね、こういう事情があって」
以下略 AAS



45:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:34:24.89 ID:ERzHuNUU0
 私がそう言うと凛世ちゃんは目を少し伏せた。なにやらモジモジしているように見える。何か言いにくいことでもありそう。

 でも私にはそれがわかる気がする。凛世ちゃんが恋に関して言いにくいことは。

「凛世には……お慕い申し上げているお方がいらっしゃいます……」
以下略 AAS



46:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:34:50.70 ID:ERzHuNUU0
 そして毅然と彼女は微笑んでいる。驚くほど堂々としていて普段とは違う空気が凛世ちゃんを包んでいる、そんな感じがした。

「近くにいたいだけなのかは、分かりかねます」

「……そっか」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:35:21.19 ID:ERzHuNUU0
「智代子さんは……誰に恋をしていらっしゃるのでしょう」

「誰に……」

 凛世ちゃんの突然の問いかけに戸惑いながらも私は考える。
以下略 AAS



48:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:35:57.63 ID:ERzHuNUU0
「私を見つけてくれた人……かな。優しくて頼りになる人。私に真剣にアイドルに恋をさせてくれた人」

 ずるいだろうけど、みんなの答えを引用しちゃうね。でも、私の答えとほぼ一緒なんだから、いいよね。

 そして次からの言葉は、私自身の答え。
以下略 AAS



49:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:36:31.24 ID:ERzHuNUU0
 凛世ちゃんは、私の告白を聞いても表情は動いていないように見える。むしろ喜んでいるように見えた。瞳が先ほどより大きくなっていた。赤く夕焼けのように優しく瞬いている瞳は私の見ている景色さえも夕日のように赤く染めている気がした。

「凛世は……嬉しく思います」

「嬉しい、ってなんで?」
以下略 AAS



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