43:名無しNIPPER
2019/05/24(金) 22:31:10.39 ID:ERzHuNUU0
たわいのない言葉を交わすと少しだけ沈黙が訪れる。ただ、この沈黙が気まずいわけではない。凛世ちゃんといるとこの静けさも不思議と楽しめる。彼女の持つ独特の雰囲気がそうさせてるんだろうか。
「凛世ちゃん、聞きたいことがあるんだけど」
「凛世に……答えられるものならお答えいたしましょう」
表情はいつものように飄々としている。穏やかながらその瞳はまっすぐと私の瞳の奥へと潜り込んでくる。
「凛世ちゃんの『恋』を知りたいなぁって」
「……恋、ですか」
瞳が逸らされ頬が急に若干の淡いピンク色に染まる。私の言葉だけでその飄々とした彼女が崩れていく。
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