76: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/29(月) 00:27:52.81 ID:uFnZQdOAo
「お、佐藤」
そう呼ばれた女性は、大げさなリアクションでプロデューサーに軽くスキンシップを交わした。プロデューサーの方はというと、躱した、という感じが見て取れた。
意に介さず女性は言葉を撃つ。
「おひさ〜。 最近連絡もくれないしさ、はぁと寂しいぞ☆ 何してんの?」
「いや別に、新人研修」
「へぇ〜……この二人が新人サン?」
そう言って女性は菜々と蓮実の二人を交互に見つめた。
「安部菜々です!」
「長富蓮実です」
「へー……蓮実ちゃんに菜々ちゃんか、オッケ☆」
何が“オッケ☆”なのか分かりかねたが、この数秒の彼女の言動で、何となく、菜々は自分に近い匂いにすぐさま気がついた。
というより、昔からのアイドル仲間には彼女と似たようなキャラ付けをしている子も何人か知っている。
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