77: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/29(月) 00:31:13.32 ID:uFnZQdOAo
「佐藤心で、しゅがぁはーとって呼んでね!しゅがはでもいいよぉ☆ こいつは一年間全く呼んでくれなかったけど! よろしくね♪」
「それは別にいいだろ」
プロデューサーは面倒そうに彼女をあしらっていた。
「ちょっと呼ばれてるからもう行くけど、新人さん二人ともマジでよろしく☆ 頑張って! プロデューサーはさっさと連絡よこしてね! ヤクソクね☆ バイ☆」
マシンガンのように言い放って、すたこらと去ってしまった。あっけにとられていた蓮実が、小さく口を開く。
「……変わった方ですね」
「そうかもな」
あまり人のことは言えないので、この瞬間は黙っておく。
──ただ、できることなら、彼女とはちょっとお話してみたい…いつか。
「というか……プロデューサーさん、お知り合いで?」
「ん? まあな、一応」
含みのないでもない言い方に気づかなかったわけではないが、
何事も無かったかのように再び歩き始めるプロデューサーに、蓮実と菜々は二人してついていくだけだった。
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