62: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/28(日) 23:55:22.53 ID:LYkOi8G4o
「あれあれ、あの人たち、帰られないんですかね?」
「……あ、あぁ……そういえばそうだね」
「あの、私声かけてきます!」
「そうかい……なら頼むよ」
いってきます、と小走りで向かっていった菜々に、先ほどの二人がようやく気づいた。
「本日はお越しいただきありがとうございます! あの、今日の公演はもう終わってしまって……」
「あぁ、悪い。 この子が気になるからってちょっと覗きに来ただけなんだ」
二人組の片割れ、若い男がそう言って隣の少女を指さした。
明らかに大人の男性と、まだ高校生くらいの女の子がなぜこんな場所に揃って居るのか、
そういうことも気にならないではなかったが、もう一人……少女が振り返って、菜々の意識もそちらに傾く。
「あの……ステージ、とっても素敵でした。最後の最後しか見られなくて、すみません」
「いえいえ! 来てくださって…………ありがとう、ございます……」
「……?」
「……?」
ほんの2、3秒ほど、互いに見つめ合う。
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