24: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 22:41:44.76 ID:8+PeY8Rzo
「調子どう?」
「あっ、プロデューサーさん。 お疲れさまです」
トレーナーが向き直って一礼した。
蓮実も合わせて「お疲れさまです」と挨拶をしてみる。
なんとなく業界人っぽさを感じ取って、浮かべてしまった照れ笑いを隠すように口先をキュッと締めた。
「初日にしては調子抜群、って感じですね。 さっきも、長富さんのお気に入りの歌を披露してもらっていたところです」
「そうなの?」
「はい♪ ステージの曲、それのカバーでも良いんじゃないかって言っていただけました!」
「へぇ……」
はしゃぐように報告する蓮実と満足げなトレーナーをそれぞれ一瞥した後、だったら、とプロデューサーが切り返した。
「ステージ曲、それで行く?」
「……本当にいいんですか? 課題曲があったんですよね?」
「まあ、そうだけど……なぁ?」
トレーナーも「いいんじゃないでしょうか」と、どうやら乗り気のようだ。全くの冗談で言ったわけでもないらしい。
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