【たぬき】神谷奈緒「あたしの髪には何かが棲んでいる」
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◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 01:45:04.33 ID:fzUqSW1/0
さすがに言うのは憚られた。
この朴念仁のことだから「兄妹」とでも言うに決まってるし、万が一期待通りのことを言われたらそれこそどうしていいかわからない。
それに、今さらそんな試すようなことを言うのもちょっとヘンな感じがするし、だいいち恥ずいし。
そもそもこれ、いいのか? ファンの人にバレたりしないか? いつもと違う服だから気付かれないかな? あ〜なんか頭ん中ぐるぐるしてきた……。
以下略
AAS
34
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 01:46:20.90 ID:fzUqSW1/0
それに、たとえ誰にどう見られてたって……な。
「あ」
以下略
AAS
35
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◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 01:49:32.61 ID:fzUqSW1/0
◆◆◆◆
加蓮「いけ奈緒っ、ちゅーだ! そこでちゅーだ! ……もう、もどかしいっ」
以下略
AAS
36
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 01:53:00.47 ID:fzUqSW1/0
通行人A「最高にイケてる」
通行人B「今年はこれが来る」
以下略
AAS
37
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 01:56:41.27 ID:fzUqSW1/0
◆◆◆◆
気が付けば、夕方だった。
以下略
AAS
38
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 02:04:45.19 ID:fzUqSW1/0
じゃあ、今度はあたしが連れてってもらうよ。
そう言おうとしたとこで、向こうを歩いてるお兄さんたちがこっちを見た。
以下略
AAS
39
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 02:07:08.28 ID:fzUqSW1/0
ぱちんっ、
以下略
AAS
40
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 02:08:01.90 ID:fzUqSW1/0
誰にも捕まらなかった。気付かれもしなかった。
綿毛の幸運が助けてくれたんだ。
人ごみに隙間ができて、出口のゲートに行列は無く、追い風が背を押して、渡る信号はみんな青。
シャボン玉の割れるようなキラキラした音が、すぐ後ろで断続的に咲き続けた。
以下略
AAS
41
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 02:09:52.00 ID:fzUqSW1/0
〇
二人して足を止めた時、アイドル神谷奈緒に気付いた人は誰もいなかった。
以下略
AAS
42
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 02:12:37.62 ID:fzUqSW1/0
言っておくべきことが、まだあるんじゃないか?
周りは静か。誰もいない。
もしかしたら、魔法の時間はまだ続いているのかもしれない。
以下略
AAS
43
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/04/16(火) 02:13:52.24 ID:fzUqSW1/0
「!!?」
「……? すまん聞こえづらかった、なんだって?」
「あ!? いっいや、なんでも! なんでもなっ――」
以下略
AAS
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