215: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:36:38.08 ID:xnInN/pyO
善子「何それ? 最初から見向きもされなかった、とか?」
曜「禁書に対する絶チ○みたいな?」
善子「は? 絶○ルファンのヨハネ様へ喧嘩売ってるの!」
216: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:37:19.60 ID:xnInN/pyO
花丸「絶○ルはともかく、中には見向きもされない以上に、悲惨な末路を辿ったものもあると思うんです」
曜「……なんかピンとこないんだけど、どういうこと?」
善子「なんとなくわかったわ。内容があんまりにも酷くてボロックソに叩かれた作品ね!」
217: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:37:58.95 ID:xnInN/pyO
花丸「そうだなぁ……漫画やアニメとは違うけど、天動説が信じられていた時代の地動説とか」
曜「確か『地球の周りを太陽や他の星が回っている』って説だっけ? 天動説は」
花丸「うん。今を生きるマル達からすれば滑稽な話だけど、当時は『地球が太陽の周りを回っている』だなんて口に出すことも、誰かと真剣に議論することすらも許されなかったんだよ」
218: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:38:40.05 ID:xnInN/pyO
花丸「そういうことなんだよ。多数派になるか少数派になるかなんて、色々な条件に左右されちゃうってこと」
善子「まあ、確かにね」
中学の頃はドン引きされた「堕天使」だって、ニコ生では好評だったりする
219: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:39:26.41 ID:xnInN/pyO
花丸「はい。いっぱいいっぱいあると思うんです、蕾のまま花開かれないでいる物語って」
善子「その蕾に水をあげたいのね?」
花丸「うん。『みんなが望んでいないから』って、蕾が花開くことなく枯れてしまうなんて……もったいないから」
220: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:39:58.30 ID:xnInN/pyO
花丸「善子ちゃん……マルと一緒に来ない?」
善子「ヨハネよっ!……ってまさか、これって……プロポーズぅ//」
善子ちゃんの顔が、まるで茹で上がったロブスターのように真っ赤に染まる
221: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:40:41.54 ID:xnInN/pyO
花丸「ふふっ、幼稚園の頃から変わっていないずらね。善子ちゃんは♡」
善子「だからヨハネだっての! っていうか今のずら丸、ほとんどあの頃の私しか憶えてないでしょ!」
花丸「……まあね。だから改めてよろしくずら」
222: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:41:18.81 ID:xnInN/pyO
生徒会室へ向かうには三年生の教室が並ぶ廊下を通るのだが、私はその途中で見てはいけないものを目撃してしまった
曜「ちょっ!? 千歌ちゃんに梨子ちゃん、何やってるのさ……」
なんと誰もいない教室で、2人が口づけを交わすのを目撃してしまったのだ
223: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:42:03.94 ID:xnInN/pyO
千歌「いやー、まさか本当にわたし達の記憶がなくなっちゃうかも、って羽目になるとはね」
梨子「ほんとにね。やっぱり神様が私達を『何がなんでも引き裂いてやる!』って意地悪したのかな?」
千歌「スタンダファミリーが神様の送り込んだ刺客? ないない、マフィアなんだよ!」
224: ◆EU9aNh.N46
2019/04/05(金) 06:42:41.25 ID:xnInN/pyO
千歌「わたし達、抗えたんだよね? 悪い運命に」
梨子「うん、私達の力でね♡」
千歌「だよね。でも、これはまだチュートリアルみたいなものだと思うんだ」
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