459:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:08:28.02 ID:CaLDwjtG0
紺之介、差し出された藍色の鞘を握りて乱怒攻流に確認を取る。
紺之介「なるほど一理あるな。しかしいいのか? あいつには一応お前の縦笛を探させている。もしあいつがまだそれを見つけていなければ……」
460:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:09:17.74 ID:CaLDwjtG0
紺之介「分かった」
改めて鞘を握りて紺之介、目を閉じ闇を覗き深海の果てよりそれを呼び込む。
紺之介「……納刀」
461:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:10:32.75 ID:CaLDwjtG0
透水「ふぇ……? 紺之介、さん……?」
紺之介「相変わらず妙な格好だな」
乱怒攻流「ほんと性格に似合わず変態的よね」
462:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:12:01.87 ID:CaLDwjtG0
「よかったね」とにこやかに透水が手渡す一方乱怒攻流は嬉しさ半分微妙な顔つきでそれを手にとって見つめる。
乱怒攻流「あんたどこから取り出してんのよ……ってか磯臭っ! もぉ〜……とれるかしらこれ」
透水「一生懸命探したのに……」
463:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:12:40.97 ID:CaLDwjtG0
紺之介「欠けた刀の刃が戻ってきたんだ。お前はよくやってくれた」
透水「う゛ぅ〜……紺之介さん……あ! 私を戻したということは……大きなお風呂が!」
464:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:13:48.47 ID:CaLDwjtG0
透水「なら」
乱怒攻流「? なに」
透水は相変わらず笑顔満面というわけにはいかなかったが微笑み混じりに彼女に語りかけた。
465:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:16:10.93 ID:CaLDwjtG0
…………
夜、山道青暗くなりて獣の目も光り出す頃紺之介らはひとまず歩みを止めた。
466:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:16:43.83 ID:CaLDwjtG0
透水「早くまいりましょー!」
一人足早に駆け出した透水は後方の二人に対して大振りに手を振る。
その様子に紺之介と乱怒攻流はつい顔を合わせた。互い呆れ混じりではあるものの口元にほころび浮かばせ前へ進む。
467:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:17:48.92 ID:CaLDwjtG0
………………
透水「ふぅ〜……温かいお風呂なんて久しぶりですよ〜」
468:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:19:51.08 ID:CaLDwjtG0
乱怒攻流「いや私はあんな刀馬鹿となんか御免だから。きっと幼刀のあたしたちをいやらしい目でじろじろ見るに違いないわ」
愛栗子「ふっ、幼刀でなくともわらわの柔肌に男が惹かれぬという方が無理なこと。あやつが見たいと言うのなら見せてやればよいだけのことではないか。それともなんじゃ、ぬしのそのあまりに貧相な身体では流石に羞恥が勝ってしまうか?」
乱怒攻流「なんですってぇ〜!」
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