男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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287:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:11:14.72 ID:QarN0Zl90
茢楠「ありがとうございます。ですが、どうもそうはいかないこともあるようで……稀に彼女が何処か遠くに切ない眼差しを送ることがあるんです。まるでその先に、私も知らない大切な何かがあるかのように」

愛栗子「茢楠、それは恐らくの……」

詳細を口に出そうとした愛栗子に茢楠は語らせまいと目を閉じて右手を挙げた。
以下略 AAS



288:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:11:47.37 ID:QarN0Zl90
愛栗子「そうか。よかったの紺……こやつはよく出来た男じゃ」

愛栗子が清すぎるとも言える彼に賞賛の言葉を送りその言葉をもって彼らの対話は一度畳まれた。

座っていた幼刀二人と茢楠はその場を立ち上がった。これにて話は一件落着……と誰もが納得したかと思いきやその中で紺之介だけがまだ腕を組み胡座をかいていた。
以下略 AAS



289:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:12:48.76 ID:QarN0Zl90
紺之介「……いや、やはりいきなり押し掛けて長きを共にした刀を寄越せというのはムシのいい話だと思ってな」

乱怒攻流「は!?」

愛栗子「ほう? して、どう決着をつけると?」
以下略 AAS



290:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:13:19.64 ID:QarN0Zl90
紺之介の発言と面持ちに茢楠は一瞬呆気に取られたかのような表情になったが直ぐに彼の言い分理解し確認に移った。

茢楠「つまり、フミと貴方が模擬試合を行い貴方が勝てばなんの蟠りもなくフミをここから連れ出すと」

紺之介「ああそういうことだ」
以下略 AAS



291:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:13:53.54 ID:QarN0Zl90
乱怒攻流「ね、ねぇあんたやっぱり馬鹿なの? なんでそんなことする必要があるよの!」

茢楠「私としてもあまりそれは……」

茢楠の内心を察した紺之介が補足を付ける。
以下略 AAS



292:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:15:17.75 ID:QarN0Zl90

茢楠「いえ、そうではありません。大変失礼ながら……紺之介殿ではフミに勝つことはできないかと」

紺之介「なんだと?」

以下略 AAS



293:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:15:48.36 ID:QarN0Zl90
この場において多数決でも取ろうものならば一瞬で片がつきそうなほど紺之介の発言は多方からの否定を受け愚言とされたがその一方で紺之介自身はそれを物ともしない闘志を燃やしていた。

否、完全に焚きつけられてしまったのである。

ここまでの戦いで幾度となく死線を潜り抜けてきた彼は元々自信過剰の実力者。
以下略 AAS



294:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:16:29.21 ID:QarN0Zl90
紺之介「俺はやるぞ。誰がなんと言おうと刃踏を負かし、必ずや実力にて収集してみせる」

茢楠「……」

乱怒攻流「あらら」
以下略 AAS



295:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:17:00.84 ID:QarN0Zl90
……………………

愛栗子と乱怒攻流、そして茢楠が見守る中紺之介と刃踏が向かい合う。
方や鞘付き刀を異様な形相で握る剣客の男、方や手ぶらに着物の少女……その光景はとても試合の前触れとは思えぬような光景であった。

以下略 AAS



296:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:17:31.98 ID:QarN0Zl90
紺之介「おい」

刃踏「は、ひゃいっ!」

紺之介「早く『刀』を構えろ。お前にもあるのだろう?」
以下略 AAS



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