男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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200:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:00:20.88 ID:/2q0Qaon0
紺之介「何ッ!?」

源氏「予想以上におもしれェじゃねぇか……この感じは久しぶりだぜ」

そのまま片腕だけの力で紺之介の太刀をはねのけると紺之介の空いた懐に猪のごとき獰猛な突きを放つ。
以下略 AAS



201:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:01:47.83 ID:/2q0Qaon0
だが無論片腕のみで渾身の一振りを受けられたことは想定外である。一度後足で引いた紺之介の表情はより余裕の無いものに変わっていく。

そこから一太刀、また一振りと源氏との攻防を交わしていく中で紺之介の心拍数は上昇していった。

紺之介(この戦い……冗談抜きに命を落とすことになるかもしれんな)
以下略 AAS



202:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:02:41.40 ID:/2q0Qaon0
しかし当然源氏にはそんな彼の思惑を知る由も無し。彼は次第に疑念のこもった目で紺之介の腰刀を睨むようになった。

源氏「……それ、抜かねェのか?」

一人の侍が脇差でもない刀を三本も携帯していることは非常に稀である。よって源氏の強者を求める血が疑ったのは紺之介が多刀の使い手であるということであった。
以下略 AAS



203:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:03:08.76 ID:/2q0Qaon0
源氏の言葉に紺之介はつい口元を緩めた。彼の言葉によってやっと自らが幼刀を戦わせることを全く考慮していなかったことに気がついたのである。

だが源氏が刀狩りではないと分かっている以上事実を語る義理も無しと紺之介は引きつった笑みのまま己の剣を示した。

紺之介「当たり前だ。俺の剣は父から譲り受けた護衛剣術……故にそれが誰かであれ刀であれ己の命のためであろうと護るためにこの剣を振るのみよ」
以下略 AAS



204:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:03:37.66 ID:/2q0Qaon0
源氏「護衛剣術……」

源氏の眉が歪む。彼は何かを思い出したかのように左人差し指でその眉をかいた。

紺之介(……なんだ?)
以下略 AAS



205:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:04:13.81 ID:/2q0Qaon0
紺之介「もり、たか……だと……何故お前が、お前が……!」

紺之介が平常心を失ったのは他でもない。源氏の口から出たその人物の名は……

紺之介「父の名を!」
以下略 AAS



206:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:04:42.54 ID:/2q0Qaon0
源氏「何故ってそりゃあよォ……」


源氏が次に口を開いた時、刀狩りの噂が呼び寄せた運命がついに交差した。

以下略 AAS



207:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:05:25.15 ID:/2q0Qaon0
続く


208:名無しNIPPER[sage]
2019/04/08(月) 23:26:32.07 ID:3hlCp8agO
おつおつ。やっていることはドシリアスなのに……w


209:名無しNIPPER[sage]
2019/04/09(火) 05:39:19.55 ID:bqlKXca/O
乙!


210: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2019/04/21(日) 09:32:53.69 ID:f3jC59Mz0
………………

それは遡ること十年の時。

『強者』を求め、そして己もまた『強者』であることを極めんとした男、光源氏。
以下略 AAS



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