202:名無しNIPPER[saga]
2019/04/08(月) 23:02:41.40 ID:/2q0Qaon0
しかし当然源氏にはそんな彼の思惑を知る由も無し。彼は次第に疑念のこもった目で紺之介の腰刀を睨むようになった。
源氏「……それ、抜かねェのか?」
一人の侍が脇差でもない刀を三本も携帯していることは非常に稀である。よって源氏の強者を求める血が疑ったのは紺之介が多刀の使い手であるということであった。
となればより強き者との戦を望む彼にとって紺之介がそれを抜かぬとするのは切歯扼腕の怒りである。
源氏は紺之介にそれを抜刀するように促した。
源氏「抜けよ……じゃねェと、てめェまるでソイツを護って戦ってるみてぇじゃねェか」
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