男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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127:名無しNIPPER[sage]
2019/03/14(木) 12:43:09.90 ID:hbrxbygoO
これは「ゴクドーくん漫遊記」と同じパターンだw


128: ◆hs5MwVGbLE[saga]
2019/03/25(月) 04:52:52.84 ID:sLYD87sq0
日の出と共に穏やかな波に揺れる和船。
華蓮に月一、そして愛栗子と乱怒攻流を乗せたこの船はまさしく華化粧が施されていると映った。

「漕ぎ手以外男なし……朝からいい船だなァオイ」

以下略 AAS



129:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:53:49.98 ID:sLYD87sq0

華蓮「愛栗子さまはいつもどのようなものをお口にされているのですか? 一体何を食べたらそのように美しく……」

愛栗子「そーじゃの〜……まぁわらわの美は生まれ持っての天の恵みじゃと思うておるが、強いて言うなら団子かの」

以下略 AAS



130:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:54:37.45 ID:sLYD87sq0
愛栗子「む、なんじゃ」

乱怒攻流「朝からうるさいのよ。頭に響くの」

愛栗子「なんじゃぬし、まだ夢うつつとな? それなら丁度よかったではないか。わらわの高貴なる声色で目を覚ますがよい」
以下略 AAS



131:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:55:35.38 ID:sLYD87sq0
どこまでも転がり続ける勢いの高飛車相手にもはやため息すら肺を空けきった乱怒攻流だったが、まだ愛栗子の真髄知らぬ月一が彼女に口添えした。

月一「お言葉ですが愛栗子姫、そこの乱怒攻流嬢の言う通りでしょう。この辺りは警も中々取り締まれぬほどの賊の者らが横行しているだとかで、みずから位置のわれるような声は張らないでいただきたい」



132:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:56:16.93 ID:sLYD87sq0

愛栗子「別にそのような小物どもが何人束になってもわらわには関係のない話なのじゃがの〜」

『船周りの賊気にこれぽっちも興味なし』ということを示すかのように愛栗子は目を閉じたまま扇子を仰いだ。
そんな彼女の態度に少しばかり額にしわ寄せした月一、船の席を立ってもう一度口を開こうとしたところで乱怒攻流に袖を引かれる。
以下略 AAS



133:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:57:32.50 ID:sLYD87sq0
月一「んぅ?」

袖を引いた乱怒攻流は手を顔前に立て三回ほど月一に振って見せた。
それを見た月一は愛栗子たる少女がどのような人物なのかということを半分ほど理解すると口先まで出ていた不満を一旦呑みこみ再び船に腰かけた。



134:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:58:25.55 ID:sLYD87sq0
月一「はぁ……しかし、紺之介殿が別船で見回りをしているというのは果たして本当なのか? それらしき船は全く見えないが……」

改めて辺りを見回した月一は今一度疑いの表情を乱怒攻流に向ける。
その表情は彼女が最初に紺之介に向けていたものと全く同じ面であった。



135:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:59:06.75 ID:sLYD87sq0
睨まれているとボロが出ると悟った乱怒攻流、とっさに愛栗子の方に顔を流して振る。

乱怒攻流「う、うん……まぁね〜……ね、愛栗子」

愛栗子「よいよい。今は全てあやつに任せておけばよいのじゃ」
以下略 AAS



136:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 04:59:44.49 ID:sLYD87sq0
二人のやり取りを横目に乱怒攻流はひとまず胸を撫で下ろしていた。
実のところ紺之介は彼女らの船に同席しているのだが、彼の作戦の都合上そのことを華蓮らには伝えられないというのが現状であった。



137:名無しNIPPER[saga]
2019/03/25(月) 05:00:26.36 ID:sLYD87sq0

その安息もつかの間、乱怒攻流は微かな殺気を感じ取った。前方を見渡し耳を澄ませる。

そして拾う。

以下略 AAS



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