29:名無しNIPPER[saga]
2019/02/20(水) 21:44:33.78 ID:vutjDZzWo
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ワッキー氏と軽い夕食を済ませたのち、宿へ向かうということで二人で秋葉原駅へ戻る。
「ホテルの最寄は東京駅なのですが。一緒に行かれますか?」
「いや、ちょっとお茶の水まで足を伸ばそうと思う」
「……ほほう」
ワッキー氏はニヤリとしてみせた。
「まあ、なんの用事かは聞かないでおきます」
「なんだその含み笑いは」
悪態こそついてみるが、今日ばかりは彼に感謝せねばなるまい。
「……頑張ってみるよ」
「なにを頑張るというのです?」
「何でもない」
日が沈みかけると昼間の暑さなどどこへやら、風はすっかり心地いい。
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