140:名無しNIPPER[saga]
2019/02/13(水) 23:59:13.45 ID:OvpWhSduo
姉(ちくしょう。噛まれた。噛まれた。噛まれた!!)
姉(まさか狂犬病持ちじゃないよな…くそ!)
ポタポタ…
141:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 00:04:21.76 ID:scTEIUsao
姉「」ガク
弟「姉ちゃん!」
ウォン!ウォンウォン!!
142:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 00:21:17.33 ID:scTEIUsao
(だれか、助けて)
姉は心のなかで叫んでいた。
(お願い。私達を助けて)
143:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 00:36:57.69 ID:scTEIUsao
怪物が吠え声を上げ、地を蹴り、突進してきた。
(こい!)
姉は腰を落とし、高目の速球を打つようにバットを振った。
144:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 00:46:00.43 ID:scTEIUsao
疲弊した姉が一歩後退する。
その瞬間、野犬は怒りに満ちた低い唸り声とともにまた飛びかかってきた。
再びバットを振り回す。
145:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 00:57:19.53 ID:scTEIUsao
野犬と姉の睨み合いがつづく。
弟が自分にしがみついて何かを言っているが、全く頭に入ってこない。
肩の痛みは全世界を覆い尽くす炎のようだった。
146:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 01:10:48.08 ID:scTEIUsao
(次、来たら、ころす)
(この木で、おまえの、目玉を、くりぬいてやる)
恐怖と入れ替わりに、姉の頭では殺意が鈍い音を立てて鳴り響いていた。
147:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 01:15:54.27 ID:scTEIUsao
やがてパトカーのサイレンが聞こえてきた。
大勢の人間の気配を察し、怪物はヒョコヒョコと逃げ帰っていく。
緊張の糸が切れた姉は、そのままゆっくりと膝から崩れ落ちた。
148:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 01:16:52.26 ID:scTEIUsao
また明日
次で終わり
149:名無しNIPPER[sage]
2019/02/14(木) 11:01:48.60 ID:kZAYqDH1O
作者になにがあった
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