145:名無しNIPPER[saga]
2019/02/14(木) 00:57:19.53 ID:scTEIUsao
野犬と姉の睨み合いがつづく。
弟が自分にしがみついて何かを言っているが、全く頭に入ってこない。
肩の痛みは全世界を覆い尽くす炎のようだった。
束ねてポニーテールにしていた長い髪はとっくにほどけ、魔女のようにざんばらになっていた。
目は血走り、ギョロリと一点だけ敵を睨み続けている。
半開きの口からはだらしなく涎が一滴垂れ落ちた。
(来るな。来るな。来るな)
恐怖の感情を相手に悟られまいと必死だった。
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