358: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:45:39.74 ID:LY9D/QEiO
しばらくしてそう遠くない地点で両者の航空機が戦闘を開始した。
やはり読み通り五分五分が精一杯というところであったが、ここで更なる試練が到来することになる。
359: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:47:11.02 ID:LY9D/QEiO
瑞鶴「提督さん!すぐに救援お願いっ!」
瑞鶴「敵本体を見てないから分からないけど...ヲ級3体分の戦力はある...いや、もしかしたら鬼か姫がいるかも...!」
360: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:48:13.48 ID:LY9D/QEiO
そこで加賀の名前が自然と出たのは、何だかんだで瑞鶴にとって加賀は1番信頼できる先輩であったからであった。
もちろん搭載数といった性能面もそうだが、何より彼女なら性能等に関係なく己の積み上げてきた技術で圧倒してくれるはずという強い確信があったのだ。
361: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:49:55.85 ID:LY9D/QEiO
救援部隊は赤城と二航戦2人の正規空母3人に、古鷹、川内、五十鈴という編成だった。
非常に強力な航空戦力に加え、鎮守府トップクラスの練度を持つ重巡洋艦1隻と軽巡洋艦を2隻、うち片方は対潜能力が非常に高い艦という、頼もしい編成だった。
362: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:51:24.87 ID:LY9D/QEiO
到着した強力な救援部隊は圧巻の航空攻撃であっという間に敵を殲滅した。
こうして今度こそ無事に帰還の途につくことになり、瑞鶴は蒼龍に曳航されることになった。
その間に瑞鶴は蒼龍に詳細な戦闘経過を話した。
363: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:52:19.34 ID:LY9D/QEiO
瑞鶴「そんなことは...!たしかに少し気が緩んでたのは認めますけど...」
蒼龍「そうだよね...」
蒼龍は顔を曇らせる。
364: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:53:05.28 ID:LY9D/QEiO
蒼龍「実はみんなも加賀さんが編成に入るもんだと確信してたんだけど...本人が断ってね...」
瑞鶴「えっ...?」
予想通りの瑞鶴の反応に蒼龍は心苦しそうな顔をする。
365: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:54:23.28 ID:LY9D/QEiO
蒼龍「最初の放送で一航戦の2人、金剛さんと霧島さん、川内型が呼ばれて」
蒼龍「しばらくしてから今ここに居るメンバーの残りが出撃ドックに来るよう呼ばれたの」
蒼龍「それで私達がドック着いたらそのまま出撃だったんだけど、そこで私と飛龍は加賀さんから烈風を貰ったの」
366: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:56:03.83 ID:LY9D/QEiO
瑞鶴「そしたら...何て...?」
蒼龍「...私は行くつもりはない。日頃の注意に反抗してばっかなのだから私の助けなんて要らないでしょう、って言ったの...」
それを聞いた瑞鶴は大きなショックを受けた。
367: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 02:58:31.69 ID:LY9D/QEiO
加賀がしたこと・・・
それは窮地を知っていたうえでの救援拒否でしかない。
要するに加賀の言い分は、気に食わないから瑞鶴は見殺しにする、ということになるのではないか?
368: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/03/23(土) 03:01:15.35 ID:LY9D/QEiO
瑞鶴「けど、結局は自分の手では助けたく無かったってことですよね」
瑞鶴は食い気味に、しかし元気の無い声で蒼龍に言葉を返す。
蒼龍「...加賀さんも感情表現が苦手なとこあるからさ、瑞鶴がもう少し加賀さんに寄り添ってあげてほしいんだ」
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