44:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:10:54.45 ID:JbQZeQhn0
「アイツが年越しすりゃ、俺とアイツはますます離れていっちまう。
たかが一年くらい、俺だけのために足踏みしてもらいたかった、って……そんだけだ」
「――ハッハッハッハ」
45:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:13:35.76 ID:JbQZeQhn0
「――僕の方こそ」
この手を握ったら、ジイサンともお別れだ。
記憶を引き継げない事の寂しさが、今年は一層重く、強く押し寄せる。
46:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:15:22.10 ID:JbQZeQhn0
――気づくと僕は、見慣れないマンションの一室で目が覚めていた。
金が無いので銀行へ行くが、年始のこの時期は開いておらず、コンビニに行ってみる。
47:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:23:26.85 ID:JbQZeQhn0
更地になった場所に以前何が建っていたのか、思い出すのは難しい。
新しい道路や建物は人々の記憶ごと街並みを上書きし、利便性と豊かさを与え続ける。
高度に発達したインフラはあらゆる障壁や距離感を取り払い、人々の生活の速度を際限なく早めた。
昔好きだったアイドルは、軒並みオバサンになった。
48:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:25:20.74 ID:JbQZeQhn0
平成最後の年越しだなぁと思って書きました。
色々とガバガバですみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
49:名無しNIPPER[sage]
2018/12/29(土) 08:54:12.96 ID:jKYxLQJlo
乙でした
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