8:名無しNIPPER[sage sage]
2018/12/24(月) 22:25:58.94 ID:dEp6YdU10
「とにかく、あなたには資格があるのです!」
「資格?」
「良い子はプレゼントを貰う資格があります」
良い子って。もうそんな歳じゃないってのに。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:29:00.08 ID:dEp6YdU10
「わ、悪い。勝手に触って悪かった」
「い、いえ、お気になさらずに……くぅっ」
気にするなと言われても、気になっちまう。
なにせ、すげー顔色だ。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:31:18.77 ID:dEp6YdU10
「な、なあ、大丈夫か?」
「ふぅ……ひとまず、乗り切りました」
「それなら、いいんだけどさ」
とはいえ、相変わらず、顔色は青いまま。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:34:18.21 ID:dEp6YdU10
「やっぱり、俺は何も要らないよ」
「ですから、それは困るんですよ!」
「困らせるつもりはないんだけどな」
「だって、私はどうしてもあなたにプレゼントを受け取って頂きたくて、こうして……」
「君が来てくれたってだけで、嬉しいよ」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:36:51.87 ID:dEp6YdU10
「私の、笑顔……?」
ほら、やっぱり首を傾げちゃったじゃん!
バカバカ! いつの時代のドラマだよ!
完全に黒歴史ですわ。もうお嫁にいけない。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:39:10.81 ID:dEp6YdU10
「それはどんな事情なんだ?」
「い、言えません!」
「言えないって、なんで?」
「言いたくないからですっ!!」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:41:57.90 ID:dEp6YdU10
「だ、大丈夫なのか!?」
「はぁ……はぁ……もう、ダメかも知れません」
「くそっ! すぐに救急車を!」
一刻を争う容態を見て、電話を手に取ると。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:44:05.77 ID:dEp6YdU10
「お気持ちはとても嬉しいのですが……」
「なんでもする! なんでもするから!!」
その言葉は本心だ。目の前の少女を助けたい。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:46:07.37 ID:dEp6YdU10
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
俺は笑った。それはもう盛大に、嗤った。
嘲笑って、嘲嗤った。哄笑に、哄笑を重ねた。
何がそんなにおかしいのだろう。不思議だ。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:49:08.30 ID:dEp6YdU10
「ひっく……ひっく……」
「そろそろ落ち着いたか?」
「……もうちょっとだけ」
気がつくと、サンタ娘を抱きしめていた。
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