13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/24(月) 22:39:10.81 ID:dEp6YdU10
「それはどんな事情なんだ?」
「い、言えません!」
「言えないって、なんで?」
「言いたくないからですっ!!」
はっきり拒絶されて、ぷいっとされた。
(やっべー。がっつきすぎたみたいだ)
どうやら、完全に怒らせてしまったらしい。
これでは笑顔もヘッタクレもない。
片頬を膨らませるサンタ娘は可愛いけれど。
だからと言って、それに甘んじては駄目だ。
美少女は、笑顔こそが至高の表情なのだから。
「わ、悪い。詮索するつもりはなかったんだ」
「ふんだ」
(か わ い い ! 怒った顔も最高じゃん!)
おっと、いかんいかん。初心を忘れるな。
「謝るから、機嫌を直してくれよ」
「もう詮索したりしませんか?」
「ああ、約束する」
「それなら、許してあげます。ふあっ!?」
「な、なんだ!? どうしたんだ!?」
「ち、近づかないでくださいっ!!」
まるでこの世の終わりみたいな悲鳴に驚き。
慌てて駆け寄るも、またしても拒絶された。
だから、がっつくなとあれほど自戒したのに。
(んなこと言っても、放っておけるか!!)
自重など捨て置く。サンタ娘が心配だった。
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