勇者「彼は正しく英雄だった」
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298:名無しNIPPER[saga]
2019/01/24(木) 00:40:39.54 ID:kY2YNde0O

>>>>酒場前

魔法使いと勇者が到着した時、酒場の前には二十名近くの傭兵達が集まっていた。

戦士が声を掛け、声を掛けられた傭兵がまたそれを広め、そうして集った志願者の中から選ばれた者達だ。

一対多、または共闘に慣れている者を選抜しており、各々の力量には若干の差はあるものの高水準でまとまっている。

加えて彼等、彼女等は受付嬢に恩義を感じている傭兵の中でも特別熱心な者達であり、忠誠を誓っていると言っても過言ではない。

受付嬢を救うという今回の任務に限り、絶対に裏切る心配はないだろう。正に精鋭と言えた。

まるで何年も前から存在する部隊のような団結力、得体の知れない貫禄がある。

戦士の口から勇者が指揮を執ると告げられても不満を漏らすことはなく、黙して従う姿勢を見せた。

次に戦士は砂漠到着までの流れと、到着してからの大まかな流れを伝えた。



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