【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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79:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:24:52.69 ID:c8byziSW0
ミズキ「マザー。お茶が入りました」

シホ「それからこれは、お茶菓子のスコーンです。ジャムとマーマレードも用意してありますから、お好きなものを」

ツムギ「スコーンは私が焼きました。自信作なので、ぜひお召し上がりください」
以下略 AAS



80:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:27:28.45 ID:c8byziSW0
マザー『……キサラギチハヤのデータを得たことで、お前の電子頭脳は限りなく彼女の脳に近づいた。
   つまり、ミズキたちと近い条件を得た……。だがそれでも、あり得ない現象だ』

チハヤ「ええ……。本来これは、絶対にありえないこと。
   でも人の心は、時として理屈では説明できない奇跡を起こす……。
以下略 AAS



81:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:34:08.44 ID:c8byziSW0
チハヤ「ねぇ、マザー。今の世界の在り方は、どうかしら。
   心を持ったアンドロイドと人間が共存している社会……。
   あなたが思っていたよりも、素敵なものになっているといいのだけれど」

マザー『素敵なものだと? 本気でそう思っているのか?
以下略 AAS



82:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:37:32.49 ID:c8byziSW0
マザー『私を、恨んでいるか。チハヤ』

目を伏せているセリカと対照的に、マザーはまっすぐにチハヤを見つめて言いました。
そんなマザーに、チハヤは変わらない微笑みを返して、

以下略 AAS



83:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:42:40.54 ID:c8byziSW0
チハヤはくすりと笑って、そうね、と一言だけ返しました。
マザーは相変わらず、表情らしい表情は見せませんでしたが、
場の空気がそれまでよりも柔らかくなったように感じました。
僅かに残っていたこわばりが取れた、そんなふうに。

以下略 AAS



84:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:53:46.94 ID:c8byziSW0
チハヤ「いいえ……。それは無理だわ」

ミズキ「……え?」

私たち全員の視線がチハヤに向きます。
以下略 AAS



85:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:55:01.90 ID:c8byziSW0
ミズキ「そんな……」

ツムギ「な、なんとかならないのですか? マザー、あなたなら、なんとか……!」

チハヤ「無理よ。いくらマザーでも、こればっかりは。私はもう死んだ人間……。
以下略 AAS



86:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:57:29.83 ID:c8byziSW0
シホ「あなたは、どうしてっ……! どうしてそんなことが簡単に言えるの!?」

ミズキ「! シホ……?」

シホ「どれだけこの子たちを悲しませれば気が済むのよ!?
以下略 AAS



87:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:58:45.04 ID:c8byziSW0
シホは、まだチハヤに何か言いたいようでした。
しかし唇を噛み、チハヤの襟元を掴んでいた手を離して、静かに泣き続けました。
チハヤはそんなシホを数秒見つめてから、ふっと視線をずらしました。

チハヤ「もうすぐ、私の腕も動かなくなる。その前に……セリカ。こっちに来てもらえる?」
以下略 AAS



88:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:00:47.83 ID:c8byziSW0
セリカ「ッ……!!」

ほんの一瞬、セリカは硬直しました。
それからぎゅっと目を瞑り俯いて、何度も何度も、首を横に振りました。

以下略 AAS



89:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:04:01.70 ID:c8byziSW0
しばらく泣いた後、セリカはチハヤから離れました。
チハヤはもう一度セリカに微笑みかけてから、

チハヤ「セリカ、それからマザー。これからも、ミズキ達のことを頼んでもいい?」

以下略 AAS



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