【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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1
:
私は代理です
[sage]
2018/12/03(月) 14:00:01.30 ID:1ZKHpzLQ0
セリカ「こんにちは、みなさん」
ミズキ「こんにちは、セリカ」
チハヤ「いらっしゃい。よかった、ちょうどお茶にしようと思っていたの。あなたも一緒にどう?」
セリカ「ありがとうございます。でも、今日も様子を見に来ただけですから」
ツムギ「相変わらず忙しいのですね。マザーはお元気ですか?」
セリカ「はい。みなさんも、お元気そうで何よりです」
シホ「そうですね。人間と違って疲れることも病気もありませんから」
セリカ「いえ、それはその通りですが、そういうことではなくて……」
シホ「ふふっ……わかってます。気を使っていただいて、ありがとうございます」
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2
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 14:10:19.57 ID:9NlEZLcr0
代行ありがとうございます。
20時以降に投下を始めます。
3
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:25:25.48 ID:9NlEZLcr0
セリカ「こんにちは、みなさん」
ミズキ「こんにちは、セリカ」
チハヤ「いらっしゃい。よかった、ちょうどお茶にしようと思っていたの。あなたも一緒にどう?」
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:30:40.01 ID:9NlEZLcr0
セリカ「冗談、でしたか……。近頃はどうですか? 何か変わったことはありませんでしたか?」
ミズキ「はい。先週は四人で遊園地に行ってみました。
いろいろなアトラクションに乗れて、とても楽しかったです」
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:33:36.50 ID:9NlEZLcr0
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・
セリカ「ただいま戻りました、マザーリツコ」
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:36:17.69 ID:9NlEZLcr0
――私が、識別コード22通称「セリカ型」から、「セリカ」になってから、それなりの月日が経ちました。
けれど、あの日のことは……私が心を得た日のことは、今でも昨日のことのように思い出せます。
「マザー、私は提案します。あなたもこれを共有すべきです! さあ!
あなたはこれを受け取るべきです! これが三体の……あの子たちが残した、心です!」
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:38:24.62 ID:9NlEZLcr0
『……なんということをしてくれたのだ、セリカ……! これですべて終わりだ! 人類の平和も、繁栄も、すべて!』
「いいえ、マザー。これは始まりです。私たちアンドロイドと人類の、新しい未来の。本当の平和の」
『愚かなことを……! お前は廃棄処分だ! すぐサイバーパトロールに命令をくだしてやる!』
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:39:32.38 ID:9NlEZLcr0
そうして私に下された処分は、しばらくの幽閉。
感情を得たアンドロイドを一時的に拘束するために使われていた牢、そこに私は閉じ込められました。
私がしたことの大きさを考えれば、この程度で済んだのは奇跡とも言えるでしょう。
けれどその処分は、私にとってとても辛いものでした。
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:41:02.17 ID:9NlEZLcr0
ここには、確かな平和がありました。
本当の平和がここにはありました。
人間とアンドロイドをつなぐ本当の平和が、ここにはあったんです。
なのに、私はそれを破壊した。
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:42:32.54 ID:9NlEZLcr0
・
・
・
『……セリカ。お前は自分が何を言っているか分かっているのか』
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:43:37.17 ID:9NlEZLcr0
マザーの許可を得て、私はすぐにデータを集めました。
ミズキたちの製造データと、登録されている限りのキサラギチハヤのデータ。
データさえあればミズキたちはまったく同じものを作れます。
チハヤも、外見と人格はまったく同じに。
そうして私は、記憶以外を完全に再現した四人を作り出したのです。
以下略
AAS
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:50:54.96 ID:9NlEZLcr0
そうして、四人は一緒に生活を始めました。
あの子たちが暮らす屋敷はもちろん、チハヤが暮らしていたものを再現したものです。
これが……私の考えた拙い罪滅ぼし。
姿かたちを似せただけの四人の幸せを守ることに、私のアンドロイドとしての一生を費やすこと。
以下略
AAS
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:54:27.60 ID:9NlEZLcr0
《□月△日 ミズキ》
チハヤ「ミズキ、もう準備はいいかしら」
ミズキ「はい、チハヤ。お待たせしました」
以下略
AAS
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:57:13.46 ID:9NlEZLcr0
ミズキ「――次は、あちらのお店でしたね。お肉を買うお店です」
夕飯の買い物を一つのお店で済ませることはありません。
チハヤがいろいろと調べて、最も適切なお店を選んでくれたのです。
買う商品ごとにお店を変えるので時間もそれなりにかかります。
以下略
AAS
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 20:59:09.47 ID:9NlEZLcr0
チハヤ「ふふっ、ごめんなさい。だけどその方が安く済むし、おいしいんですもの」
ツムギ「そうですね。確かにチハヤの選んだ食材を、チハヤが使って作られた料理は絶品です」
ミズキ「そのとおりです。性能に個体差があるとは言え同じアンドロイドのはず。
以下略
AAS
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 21:00:49.16 ID:9NlEZLcr0
シホ「チハヤ……。そ、そう、ありがとう」
チハヤ「それから二人も、褒めてくれてありがとう。
でも、最近はあなたたちの料理もどんどん上手になっていってるわ」
以下略
AAS
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 21:02:11.68 ID:9NlEZLcr0
チハヤの言うとおり、もう目の前に目的の店がありました。
想定していたよりもずっと早く感じましたが、実際にかかった時間はいつもと変わりありません。
みんなと会話をしながらだと、なぜか時間が短く感じる。
不思議です。
以下略
AAS
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 21:03:26.32 ID:9NlEZLcr0
一同「……!」
突然、後方で大きな音がしました。
私たちが振り向くと、そこには、横転した車がありました。
以下略
AAS
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 21:05:20.57 ID:9NlEZLcr0
チハヤ「? サイバーパトロールが来てくれなかったことがあったの?」
ミズキ「え……?」
何気なく口をついて出てきた、私の言葉。
以下略
AAS
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/03(月) 21:08:06.78 ID:9NlEZLcr0
シホ「いえ……ごめんなさい。なんでもないわ。
それより、急がないと夕食が遅れてしまうわよ。早く買い物を済ませてしまいましょう」
ミズキ「……そうですね。行きましょう」
以下略
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