【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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72:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:05:25.38 ID:c8byziSW0
私の体の内側がドクンと脈打ったのが分かりました。
チハヤはまた俯き、そして、よろけるように椅子に腰を下ろしました。

シホ「チハヤ……? どうしたの?」 

以下略 AAS



73:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:06:50.36 ID:c8byziSW0
2人の視線も言葉も、その時の私の意識の外でした。
私の目にはただチハヤの姿しか映っていませんでした。
ただ、次にツムギから発せられた声は、私の耳にも届きました。

ツムギ「にゃ……にゃー、にゃー……!」
以下略 AAS



74:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:09:26.40 ID:c8byziSW0
それはチハヤの手でした。
チハヤが俯いたまま手を伸ばし、私たちの手を握っていたのです。

 『もうやめて』

以下略 AAS



75:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:14:02.94 ID:c8byziSW0
チハヤ「……ミズキ。ツムギ……」

私の呼吸が止まりました。

その声。
以下略 AAS



76:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:16:02.64 ID:c8byziSW0
ミズキ「ッ……!!」

瞬間、私はチハヤに思い切り抱き着きました。
そして……

以下略 AAS



77:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:21:11.96 ID:c8byziSW0
私は小さな子供のようにチハヤに抱き着いて泣き続けました。
そんな私の頭を、チハヤは優しく撫で続けてくれました。
それがしばらく続いて、

チハヤ「……もう、落ち着いたかしら」
以下略 AAS



78:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:22:23.94 ID:c8byziSW0



私たちは今、研究所に居ます。
研究所で、ひとつのテーブルを囲んでいます。
以下略 AAS



79:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:24:52.69 ID:c8byziSW0
ミズキ「マザー。お茶が入りました」

シホ「それからこれは、お茶菓子のスコーンです。ジャムとマーマレードも用意してありますから、お好きなものを」

ツムギ「スコーンは私が焼きました。自信作なので、ぜひお召し上がりください」
以下略 AAS



80:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:27:28.45 ID:c8byziSW0
マザー『……キサラギチハヤのデータを得たことで、お前の電子頭脳は限りなく彼女の脳に近づいた。
   つまり、ミズキたちと近い条件を得た……。だがそれでも、あり得ない現象だ』

チハヤ「ええ……。本来これは、絶対にありえないこと。
   でも人の心は、時として理屈では説明できない奇跡を起こす……。
以下略 AAS



81:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:34:08.44 ID:c8byziSW0
チハヤ「ねぇ、マザー。今の世界の在り方は、どうかしら。
   心を持ったアンドロイドと人間が共存している社会……。
   あなたが思っていたよりも、素敵なものになっているといいのだけれど」

マザー『素敵なものだと? 本気でそう思っているのか?
以下略 AAS



82:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:37:32.49 ID:c8byziSW0
マザー『私を、恨んでいるか。チハヤ』

目を伏せているセリカと対照的に、マザーはまっすぐにチハヤを見つめて言いました。
そんなマザーに、チハヤは変わらない微笑みを返して、

以下略 AAS



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