【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
1- 20
83:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:42:40.54 ID:c8byziSW0
チハヤはくすりと笑って、そうね、と一言だけ返しました。
マザーは相変わらず、表情らしい表情は見せませんでしたが、
場の空気がそれまでよりも柔らかくなったように感じました。
僅かに残っていたこわばりが取れた、そんなふうに。

以下略 AAS



84:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:53:46.94 ID:c8byziSW0
チハヤ「いいえ……。それは無理だわ」

ミズキ「……え?」

私たち全員の視線がチハヤに向きます。
以下略 AAS



85:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:55:01.90 ID:c8byziSW0
ミズキ「そんな……」

ツムギ「な、なんとかならないのですか? マザー、あなたなら、なんとか……!」

チハヤ「無理よ。いくらマザーでも、こればっかりは。私はもう死んだ人間……。
以下略 AAS



86:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:57:29.83 ID:c8byziSW0
シホ「あなたは、どうしてっ……! どうしてそんなことが簡単に言えるの!?」

ミズキ「! シホ……?」

シホ「どれだけこの子たちを悲しませれば気が済むのよ!?
以下略 AAS



87:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 21:58:45.04 ID:c8byziSW0
シホは、まだチハヤに何か言いたいようでした。
しかし唇を噛み、チハヤの襟元を掴んでいた手を離して、静かに泣き続けました。
チハヤはそんなシホを数秒見つめてから、ふっと視線をずらしました。

チハヤ「もうすぐ、私の腕も動かなくなる。その前に……セリカ。こっちに来てもらえる?」
以下略 AAS



88:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:00:47.83 ID:c8byziSW0
セリカ「ッ……!!」

ほんの一瞬、セリカは硬直しました。
それからぎゅっと目を瞑り俯いて、何度も何度も、首を横に振りました。

以下略 AAS



89:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:04:01.70 ID:c8byziSW0
しばらく泣いた後、セリカはチハヤから離れました。
チハヤはもう一度セリカに微笑みかけてから、

チハヤ「セリカ、それからマザー。これからも、ミズキ達のことを頼んでもいい?」

以下略 AAS



90:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:05:29.27 ID:c8byziSW0
「この子」とはつまり、アンドロイドのチハヤのこと。
人間のキサラギチハヤが居なくなった後に残される、アンドロイドのチハヤのことでした。

チハヤ「この子も、あなた達のことが大好きだった。
   私と同じくらい……いいえ、もしかしたらそれ以上に。
以下略 AAS



91:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:07:24.33 ID:c8byziSW0
三者三様の表情と言葉で、私たちはチハヤの願いを受け入れました。
それを見て、チハヤは嬉しそうに笑いました。

チハヤ「……みんな、近くに来てもらえる?」

以下略 AAS



92:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:09:13.30 ID:c8byziSW0
チハヤ「……ええ、きっと。私は少しだけ早く、天国で待っているわ。
   今度はこの子も一緒にお茶会をしましょう。その時は、たくさん思い出話を聞かせてね」

シホ「ええ……あなたが羨ましくなるくらい、楽しい話を聞かせてあげるわ」

以下略 AAS



93:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:10:34.78 ID:c8byziSW0
チハヤ「……ミズキ?」

すぐ近くで、チハヤの声が聞こえます。
身を寄せ合っているため、顔は見えません。
チハヤからも私の顔は見えていないはずです。
以下略 AAS



104Res/80.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice