5: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:44:25.13 ID:4DRcBPkiO
「甜花ちゃん!!」
やってきた。
バン!と教室の机を元気に開け放ちながら。
6: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:53:48.60 ID:4DRcBPkiO
「……なー…ちゃん…」
「おはよ、甜花ちゃん!お昼ご飯食べよ!」
「うん……」
7: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:01:39.57 ID:4DRcBPkiO
よく眠り、起きてても眠そうで、他人と話すのが苦手。
それ故に大崎甜花はこのクラスでは孤立気味だったが、本人は気にしていない様子だった。
実際、ハブられているわけでもないし、これくらいの環境が本人的には一番楽なのかもしれない。
8: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:16:50.24 ID:4DRcBPkiO
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9: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:23:02.65 ID:4DRcBPkiO
大崎も呼吸するんだ、なんて意味のわからないことを考えたが、それだけ普段は静かなのだ。
「それじゃあここを…大崎ー」
先生が名前を呼ぶ、大崎は反応しない。
10: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:28:53.79 ID:4DRcBPkiO
「大崎ー。また寝てるのか、大崎甜花ー」
先生が教壇から大崎を呼ぶ。
大崎の反応はない。
11: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:40:16.62 ID:oWf9HBCI0
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その後、大崎を保健室に連れて行くと言い、眠いせいなのか体調が悪いせいなのかフラフラと足元のおぼつかない大崎を介護しながらなんとか目的地までたどり着いた。
12: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:49:03.67 ID:I7YQrzkxO
「甜花ちゃん、大丈夫!?」
息を切らしながら駆け込んできたのは、大崎甘奈。
ここまで走ってきて、大崎を気遣ってドアを静かに開けるところまではいいが、声を抑えることは出来なかったらしい。
13: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:53:16.04 ID:I7YQrzkxO
「あ、ねえ!」
邪魔をするのも悪いと思い、教室に戻ろうとしていると大崎甘奈に呼び止められた。
「えっと、その…ありがとね!」
14: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 09:24:21.51 ID:oWf9HBCI0
話を聞くと、いつも昼休みに弁当を食べていると必ず隣の席にいるから覚えていたそうだった。
いつも一緒に食べている二、三人の友人たちについて覚えているか聞くと、流石にそこまでは覚えていないと笑われた。
大崎甘奈に近付きたいという一心であの席に近い俺と一緒に昼食を食べているのにと思うと、少しだけ彼らがかわいそうだった。
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