19: ◆Ez.kO8O2GM[saga]
2018/08/31(金) 22:34:52.05 ID:8ylbt7bN0
一晩経つと、さすがに少しは落ち着きを取り戻した。
しかし、その一方でどうしようもないほどの虚無感が綾を襲った。
「いっそ死んじゃおうかしら」
20: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/08/31(金) 22:53:46.06 ID:8ylbt7bN0
そこまで言って、綾は思わず口を噤んだ。
「まさか、まさかこれって…」
綾は気付いたのだった――陽子のスカートが、裂けていることに。
21: ◆Ez.kO8O2GM[saga]
2018/08/31(金) 22:56:26.65 ID:8ylbt7bN0
※訂正
スカート× ズボン〇
22: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 01:05:53.80 ID:pfkLGtzC0
「あぁぁ、は、は、は、嘘よ…こんなの嘘よ」
綾の頬は絶望にひきつり、渇いた笑いをこぼした。
「ねえ、陽子、何とか言ってよ、ねえ、陽子、ねえ、ねえ、ねえ、陽子、ねえ、ねえ、陽子、ねえ、陽子、ねえ、ねえ、陽子、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、陽子、ねえ、ねえ、陽子、ねえ、陽子、陽子、ねえ、ねえ、陽子、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、陽子、陽子、ねえ、ねえ」
23: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 01:14:20.23 ID:pfkLGtzC0
「陽子の唇ってこんなに美味しいのね…」
綾はにこりと笑うと、
「陽子、ちょっと待っててね」
24: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 01:21:04.77 ID:pfkLGtzC0
――――
忍「陽子ちゃんも綾ちゃんもいないですか?」
25: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 01:58:25.35 ID:pfkLGtzC0
「すいません、この辺りで怪しい男の人を見ませんでしたか?」
綾が訊く。
「さあ、知らんね」
26: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 02:04:49.78 ID:pfkLGtzC0
「実際に鉢会うかは分からないけどね…」
――――
27: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 02:16:27.34 ID:pfkLGtzC0
「ついに届いたわ」
綾は、さっき届いたばかりの段ボール箱を開けた。
一見通販会社の段ボールのようだが、中身はネットの裏サイトで購入したマカロフだ。
28: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 07:48:10.64 ID:pfkLGtzC0
「練習できる場所が無いのは辛いわね…」
「でもスタンガンや刃物よりは確実だし」
そう言うと綾は通学用の鞄を取り出し、その中に拳銃を入れた。
29: ◆Ez.kO8O2GM[sage]
2018/09/01(土) 07:54:52.32 ID:pfkLGtzC0
外には、忍とアリスとカレンがいた。どうやら口々に綾を呼んでいるようだ。
「でも…今3人に会うわけにはいかないのよ」
綾は足音を潜めて、裏口から外に出た。
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