19: ◆Ez.kO8O2GM[saga]
2018/08/31(金) 22:34:52.05 ID:8ylbt7bN0
一晩経つと、さすがに少しは落ち着きを取り戻した。
しかし、その一方でどうしようもないほどの虚無感が綾を襲った。
「いっそ死んじゃおうかしら」
綾は立ち上がって、手頃な凶器が無いか辺りを探るが、めぼしい物は何も無かった。
「もう嫌よ…何もしたくない…」
綾はへたり込んだ。頭には陽子との思い出が甦る。
しかしその思い出も、呆けた顔をして冷たくなってしまった陽子の前では、セピア色に変色した、遠い昔の記憶のようだった。
「陽子、どうして…」
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