19:名無しNIPPER[sage]
2018/08/19(日) 12:12:36.79 ID:2RhfM4GTo
最近はラノベと純文学にある壁も取り払われてきたし俺ガイルもラノベの枠に囚われた作品でないのは確か
20:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 12:59:28.55 ID:lrCZX+po0
少し潤んだ瞳でこちらを見てくるクロを眺めていると、一つの考えが頭をもたげてきた。
(クロは、私のことをどう思ってるんだろう?)
私は、クロの事を大事な友達だと思っている。
21:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:11:02.57 ID:lrCZX+po0
「クロ……クロはさ、私の事……どう思ってる?」
「え?」
「だから……好きとか、嫌いとか……」
22:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:26:08.89 ID:lrCZX+po0
「ぼっちの頃に、ネモが毎日話しかけてくれたこと、すごい嬉しかったよ」
「ずっと、遠い存在だと思ってたけど……三年生になってから仲良くなれて、遠慮しなくてもいい仲になって……それも嬉しい」
「でも……私、いろいろ酷いことも言っちゃったりしてるし……」
23:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:46:31.87 ID:lrCZX+po0
クロの言葉に、なんだか胸の中が温かな気持ちに満たされて、私は顔を背けた。
真っ赤になった顔と、頬を流れる雫を、クロに見られたくなかったからだ。
そんな私を眺めながら、クロは優しい笑顔で佇んでいて……
24:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 13:54:45.48 ID:lrCZX+po0
というか。
「……その論法で言ったら、田村さんとか加藤さんのことも好きなんじゃないの?」
「もちろんそうだよ。ゆりちゃんにセクハラするのも楽しいし、加藤さんはなんというか美人すぎて結婚したぐえっ」
25:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 14:17:00.51 ID:lrCZX+po0
それからしばらくして、保健の先生が戻って来て。
事情を説明したら、慌ててクロの家の人に電話をかけていた。
クロが何か処分とかを受けないか心配だったけど、今回みたいな事例の場合は、特にお咎めなく許してもらえるらしい。
26:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 14:33:24.58 ID:lrCZX+po0
……昨日の記憶が、途中からかなり抜け落ちている。
目が覚めた時には家にいたし、なぜかお母さんにちょっと叱られるし、弟には呆れた目で見られるし、散々だった。
どうやら私は、加藤さんにもらったチョコを食べて酔っぱらってしまったらしい。
27:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 14:48:47.20 ID:lrCZX+po0
「黒木さん、昨日は大丈夫だった?」
「ぁ、は、はい! おかげさまで!」
「私のチョコのせいで迷惑かけちゃって、ごめんね……」
28:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 15:04:07.64 ID:lrCZX+po0
「好き好き好き好きだーい好き。ネモとずーっと一緒に居たいな♪」
萌え豚に媚びたみたいな仕草と声色でそう言ってきた。
「な、な、な……ぜ、絶対嘘だーっ!!」
29:名無しNIPPER[sage]
2018/08/19(日) 15:08:24.00 ID:GcNYH6rpO
おつおつ
ネモクロいいよね…
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