27:名無しNIPPER
2018/08/19(日) 14:48:47.20 ID:lrCZX+po0
「黒木さん、昨日は大丈夫だった?」
「ぁ、は、はい! おかげさまで!」
「私のチョコのせいで迷惑かけちゃって、ごめんね……」
「いえ! 本当全然! 全然大丈夫なので! へ、へへへ」
加藤さんの申し訳なさそうな表情を見ると、なぜかこちらの方が謝りたくなってしまう。
私はぺこぺこと頭を下げながら、自分の席に座った。
「昨日は、陽菜が黒木を保健室まで運んだんだぞ」
岡田さんがこちらに振り向きながらそう言ってくる。
そうか……昨日の記憶はほとんどないが、なんか保健室のベッドで寝てたような覚えはある。
ここは素直にお礼を言っておこう。相変わらず笑っているネモの方を向いた。
「ネモ、ありがとな」
「んーん、いいよ。……酔っぱらってるクロ、面白かったし」
ネモが思い出し笑いをする。……おい、まさか。
背筋に寒いものが走って、私は恐る恐るネモに問うた。
「……私……なんか変なこと言ってたか?」
「……んーっとねー」
ネモは悪戯っぽい表情を浮かべると、けほけほ、とひとつ咳払いをして。
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