69:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:27:34.07 ID:+K74wEm20
ダイヤ「(だとしたら、この近くにいるはず……捕まらない様に逃げるなんて判断をすることがない…否、そもそも追われるなどという発想も無いはず…)」
ダイヤ「ルビィ、この近くを隈なく探すわ、近くにいるかもしれない」
70:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:31:33.63 ID:+K74wEm20
コンクリート塀の曲がり角を右に曲がった所に“それ”は居た
馬の様な生物に乗っていた。二メートルを超す体躯に漆黒の毛並み。体中に鎖が巻かれ、本来鬣のあるべき首の後ろには血濡れになった剥き出しの骨が突き刺さっていた。
71:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:33:20.66 ID:+K74wEm20
ダイヤ「ルビィ……3秒後、手筈通りに」
ルビィ「…うん、お姉ちゃん」
72:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:34:07.14 ID:+K74wEm20
ダイヤはその場から真っ直ぐに射出され、件の魔物との距離を瞬く間に詰める
狙うは首元、全生命の急所。悪霊となり果てた神魂であろうとも、その理は変わらない!
73:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:35:57.10 ID:+K74wEm20
ルビィ「やった……!」
ダイヤ「いや…まだよ」
74:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:36:43.21 ID:+K74wEm20
彼は手に持った刃を、見えない目で馬の横っ腹に突き立てた。腹から臓腑があふれ出し、黒泥のような血がアスファルトへとしたたり落ちた。
悪霊の掌がどす黒く、光っていた。練りあげた光弾を狙いも付けず、ただ闇雲に打ち出し続ける。
着弾した地点が溶け出していた。怒り狂い暴走する黒馬に乗り、死の銃弾を暴走機関のように幾重にも打ち出す!
75:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:37:31.20 ID:+K74wEm20
ダイヤ「あの光弾は生命力で出来てる…削った魂を少し喰らっていたみたいね…首を落としたからいずれは死ぬけど…あの様子では、放っておいたらどれだけ被害が出るか分からない…」
ルビィ「あ……ぁ……」
76:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:38:14.10 ID:+K74wEm20
ダイヤ「…私達が“死神”として…姉妹として産まれ落ちてからそれは変わりません」
ルビィ「…………お姉ちゃん」
ダイヤ「時間が無いわ、一つだけ私に作戦があります」
77:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:39:14.46 ID:+K74wEm20
悪霊は、少し落ち着きを取り戻していた。漆黒に輝く光弾を放つことを止め、自らの首を落とした犯人を探しているようだった。
78:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:39:55.23 ID:+K74wEm20
「ァァ……ァァァァァ!!!!」
その言葉に反応してか、はたまた傷つけられた怒りを持ってか、悪霊は猛然とダイヤにむかって突進し始める!
104Res/62.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20