208: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:02:35.33 ID:L0ciGIt40
すると。
ピッ…ピッ…
海未は声に続いて、短く鋭い電子音が等間隔で鳴り始めていたのに気付いた。
209: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:03:33.57 ID:L0ciGIt40
点滴台には無色の液体が入ったパックがぶら下がっており、そこから延びた細い管は全て一つの終着点に向かっている。
どうやら、電子音もその方向から響いているようだ。
海未「…終着点はここからでは見えませんね…行ってみますか」
210: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:04:15.77 ID:L0ciGIt40
[054170 ×× ×××× ××/×× ××:××]
第十五話「チルドレンレコード」
END
211: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:05:51.63 ID:L0ciGIt40
第十六話「サマータイムレコード」
[054170 AD 2199 08/15 18:00]
212: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:07:03.47 ID:L0ciGIt40
〜絢瀬家〜
夕方だというのに、まだ蝉が鳴いている。
絵里「…チョコレート、ありがとう。『美味しかったわ』」ニコッ
213: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:08:49.02 ID:L0ciGIt40
にこ「…!?」
214: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:09:42.59 ID:L0ciGIt40
[054170 AD 2199 08/15 18:32]
あの日、8月15日は、平凡でいい一日だったと思う。
救急車のサイレンの音と、微かな振動。途切れ途切れになる意識の中で、にこの声を聞いていた。
215: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:10:38.35 ID:L0ciGIt40
…いや、『脳味噌が、そう聞き取ったように無理矢理判断した』という表現の方が正しいだろう。
こう言ったの。
216: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:11:21.56 ID:L0ciGIt40
にこ、海未、ことりちゃん、南先生…。
もっともっとみんなと一緒に居たかった。もっとたくさん遊びたかった。
こんな弱い身体に生まれたくなかった。
217: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:12:39.39 ID:L0ciGIt40
[054170 ×× ×××× ××/×× ××:××]
絵里「……そして、この場所にいた」
絵里「その後私は…いや、『私の身体』は能力を得てここを出た」
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