海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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208: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 18:02:35.33 ID:L0ciGIt40
すると。

ピッ…ピッ…

海未は声に続いて、短く鋭い電子音が等間隔で鳴り始めていたのに気付いた。

無機質に、何かを示すように響き続ける電子音。

これは、『心臓の鼓動』を表すときに使う音だ。

今までに何度か聞いたことがある。

俯いていた海未が顔を上げると、少し離れた空間に、何処からともなく鉄製の扉が現れていた。

周りには壁などは無く、ただドアだけが立っている。

扉の上には『手術中』と書かれた赤い電光板が光っていた。

海未「…行けばいいんですね」

電子音に導かれ、海未はドアの前まで辿り着いた。

海未(皮肉な話ですが…この先に居るのが『あの人』ならば、これが『手術室』の扉であることも納得がいきますね…)

海未「……開けてください」

パチン

ドアの前に立った海未がそう呟くと、電光板の光が消え、鉄製の扉が開いた。

すると、強い消毒液の匂いが拡がる。

扉の奥にあったのは、縦横無尽に乱立した、夥しい数の点滴台がある空間だった。



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