智絵里「うさぎさんにチョップしたらタイムスリップしてしまいました」
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◆vNoifR2vNc
[saga]
2018/08/15(水) 11:57:02.93 ID:2c4OR7u90
美琴さんが手続きをしてくれて、美柑ちゃんに手を握られながら通された病室の前。
そこには沈痛な面持ちをした、初老の女性と、わたしのお母さんくらいの年の女性が座っていました。
???「えっ…!?そんな、智絵里、ちゃん……!?」
わたしが何かを考える前に、わたしに気づいたその初老の女性が先に驚いた声をあげます。
しっかりとした足取りで駆け寄って来た女性は、わたしの顔をしげしげと眺めると、一粒の涙を落としました。
この女性は、髪こそ真っ白になってしまって、顔のしわは数多くあれど、顔立ちは今とほとんど変わらない……
智絵里「あの……美穂、ちゃん……ですか……?」
美穂「そうだよ!よくわかったね……!本当に、来てくれたんだね、智絵里ちゃん!」
おそるおそるその名前を口にすると、その女性――美穂ちゃんは、今と何も変わらないまぶしい笑顔で答えてくれました。
智絵里「よかった……美穂ちゃん、全然変わってなくて……安心しました」
美穂「そうかなぁ?これでも色々あったんだよ?……と、美琴ちゃん、美柑ちゃん、ありがとうね」
もちろん困り顔もあまり変わっていなくて…美穂ちゃんは、隣の美琴ちゃんに声をかけました。
美琴「いえ……本当に智絵里さんが来たときはびっくりしましたが。ここに連れてくるだけでしたから」
美柑「むー…わたしも、智絵里ちゃんと友達になったんだよー!」
美穂「そうだったんだ!じゃあ、私と一緒だね!」
そこからのやり取りは、ふたりとも美穂ちゃんの孫なんだなぁとか、美琴さんは笑うと年相応なんだなぁ、などと思いながら見つめていました。
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