73:名無しNIPPER[sage]
2018/07/28(土) 05:33:14.58 ID:QH/p1wNIO
悲報
まとめサイトあやめ速報、あやめ2nd
盗作に関与したことへの謝罪文をこっそりと削除
またまたもみ消し
74:名無しNIPPER[sage]
2018/07/28(土) 18:39:01.60 ID:rGlm1ewao
なかなか出来の良い小説ですね。
面白いです
75:名無しNIPPER[saga]
2018/08/03(金) 01:03:22.35 ID:uC+MDGI60
>>7
雑誌やコラムに小説の載っている紹介文→雑誌やコラムに載っている小説の紹介文
>>59
一巡目と五巡目に→一巡目と四巡目に
76:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:06:10.35 ID:uC+MDGI60
-東京・門前仲町-
岡目八目。囲碁を打っている当事者より、それを横から見ている者のほうが八目程先まで見通せることから出来た故事らしい。
時刻は午後の五時を回ったあたり、私がこの公園にいる目的を簡単に説明するならそれが理由だろう。ベンチ以外だとブランコと滑り台、それと鉄棒くらいしかない質素な公園に、今は私と、先に訪れていたもう一人分の人影があるだけだ。
77:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:07:51.35 ID:uC+MDGI60
鶴賀学園三年、加治木ゆみ。新設麻雀部の参謀として長野県代表目前まで詰め寄った彼女に知恵を借りようと、私は近場の公園で待ち合わせを持ちかけたのだ。
「かまわないが、なんなら蒲原に頼んでこちらまで送ってもらうことも出来たぞ?」
「私をグロッキー状態にしてどうしようってのよ」
78:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:09:29.44 ID:uC+MDGI60
「なるほど……打倒チャンピオンか。面白そうだ、わかった。一枚噛もう」
ゆみが童心に帰ったように頬を緩めるが、すぐに引き締める。
「代わりといっては何だが、その練習試合に鶴賀も参加させてもらえないか」
79:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:12:48.37 ID:uC+MDGI60
気兼ねしたのか、取り繕ったような笑顔をゆみが見せる。
「いやすまない、なにも無理にってわけではないんだ。来年は一応また敵になるわけだしな」
「うん、ごめんね」
80:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:14:43.98 ID:uC+MDGI60
「そう。それで、まさかその心証だけで?」
「いや、それより先に気になっていたのは力を貸してと頼まれたあたりだな」
「なにか……変なこと言ったっけ」
81:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:20:12.29 ID:uC+MDGI60
ゆみの舌は回転を止めている。
答えは沈黙。というか、沈黙もある種の答えだろう。なんとなく私の目から、ゆみの態度は知らないというより知らないほうが都合がいいと言いたげに映った。
猫でも捕まえようかとも思ったけれど、ゆみが少し顔をしかめたように見え、意識を目の前に戻す。彼女を見ると、少し深く呼吸をして今まさに次の一言を準備していた。
82:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:22:48.31 ID:uC+MDGI60
「うん、そんなとこね。何らかってのはチャンピオンに妹、咲に会って話してもらうこと」
先ほどまでの、目を合わせたら心まで読まれそうな推断ぶりは風解し、ゆみが不思議そうな顔を浮かべる。
「会って話す? それだけなら直接行けばいいんじゃないか」
83:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:23:54.23 ID:uC+MDGI60
「・・・って感じのことが日中にあってね。毎度どーうも間が悪くて、あげく最後は『会っても話さないから』なんて言われちゃってこうなったってわけ」
「なるほど、奇なこともあるものだな」
「でも終わったことだしね。今は関係なかったでしょ?」
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