78:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/03(金) 15:09:29.44 ID:uC+MDGI60
「なるほど……打倒チャンピオンか。面白そうだ、わかった。一枚噛もう」
ゆみが童心に帰ったように頬を緩めるが、すぐに引き締める。
「代わりといっては何だが、その練習試合に鶴賀も参加させてもらえないか」
「え"っ」
「こんなことを久に言うのもなんだが……うちも来年は全国に出たい。だが練習相手には正直困ってるんだ」
「あー……。うん、わかるわよ。でもそんな急に」
「急、そうだな。でも練習試合の話そのものが急なんじゃないか」
「そうなんだけどね、話ついちゃってて急に鶴賀が出向いてあちらさんがなんて言うかわからないし」
「なら訊いてみてくれないか。清澄の部員は六人、対して白糸台が総出ではバランスが悪い。向こうの意義のある練習という面でも悪い話ではないと思う」
「いや、白糸台の普段の練習にうちが混ざるだけって感じだから。あんまり多いと逆にね」
「そうなのか……。うむ、じゃあ邪魔はしない。私だけでも見学させてもらえないだろうか。牌譜も欲しいしな」
「それは……」
「久?」
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