114: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:16:36.09 ID:MeNYOwih0
先ほど撮影したアンチョビの画像を彼女のスマホへ転送する。
そしてアンチョビに画像を添付したツイートをしてもらった。
『池袋にいるぞ! 近くにいる人、私に会いに来てくれ!』
115: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:19:13.56 ID:MeNYOwih0
自宅へ戻ったのは20時ギリギリとなった。
慌てて事前に開設しておいたユーチューブのチャンネルで動画を公開し、URLをツイッターで紹介する。
再生数は、昨日のツイートのRT数の10倍以上にもなった。
116: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:21:24.40 ID:MeNYOwih0
2017年11月27日。月曜日。
出社しなくて良いのか、というアンチョビの問いは適当に誤魔化し、今日は昨日できなかった動画の撮影を延々続けることにした。
撮影本数は、3本。
117: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:24:17.30 ID:MeNYOwih0
2017年11月28日。火曜日。
仮病がアンチョビにばれた。
アンチョビは初めどちゃくそに怒ったが、何か思うところがあったのか、ふいに表情を変えると「たまには休みもないとなあ」と呟いた。
118: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:25:45.02 ID:MeNYOwih0
「今日は休み! 休みったら休みだ! 動画の撮影も編集も私一人でできる! 戸庭はゲームでもして遊んでると良いぞ!」
「アンチョビさん、動画の編集したことないじゃん」
「ふふん、私を誰だと思ってるんだ!?」
119: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:27:46.45 ID:MeNYOwih0
「む、むぅ〜。も、もうちょっとで終わるはずなんだが」
「いや見た感じ1ミリも進んでないし。俺がやりますよ」
半ば無理矢理にPCの前を奪うと、まずは撮影した動画をチェックする。
120: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:30:32.09 ID:MeNYOwih0
2017年11月29日。水曜日。
通勤電車のなか、終始、俺は憂鬱だった。
俺の不在によりどれだけスケジュールに遅れが出ているのかという不安と、今日からまた地獄が始まるのかという暗澹。
新宿に着いた辺りでようやく覚悟が決まったというのに、オフィスに入ってその覚悟も霧散した。
121: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:36:39.95 ID:MeNYOwih0
2017年11月30日。木曜日。
新宿に泊まると出勤が楽で良いなあ、あっはっは。
というわけで、昨日投稿されたアンチョビの動画や、ツイッターのリプライおよびメーラーを確認。すぐに出社となった。
122: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:38:14.96 ID:MeNYOwih0
しばらく湯船につかって風呂を出る。
アンチョビの煎れたエスプレッソを飲みながらメーラーを確認していると、あるメールの差出人に目を疑った。
宛先は、アンチョビのアカウントのプロフ欄に載せているアドレスだ。
123: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/07/17(火) 22:42:17.96 ID:MeNYOwih0
2017年12月1日。金曜日。
「このメール送ってくるってことは、たぶん『冬季無限軌道杯』って単語が最終章のネタバレになってるんだろうな」
「ネタバレ? なんのだ?」
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