21:1[saga]
2018/06/28(木) 14:03:32.46 ID:6AUUn40c0
「艦娘はね、人間じゃないのよ。
どれだけひどい怪我をしても、お風呂に入ればハイ元通り。
22:1[saga]
2018/06/28(木) 14:04:04.97 ID:6AUUn40c0
「そうねえ。どうしてかしらね。
辞めちゃいけないって思うの。
あなたを守りたいからかしらね」
23:1[saga]
2018/06/28(木) 14:04:32.79 ID:6AUUn40c0
少年は、思った。
ああ、僕はこの人が好きになってしまったんだな、と。
たった数日、公園で話をしただけだった。
24:1[saga]
2018/06/28(木) 14:05:09.31 ID:6AUUn40c0
「来年から、内地のほうに行くのでしょう?
安心なさい、内地は安全よ。
海は、あなたは、私が守るから。
25:1[saga]
2018/06/28(木) 14:05:36.89 ID:6AUUn40c0
「ご迷惑をおかけしました」
横で母が頭を下げる。
目の前には、提督と少女。
26:1[saga]
2018/06/28(木) 14:06:04.32 ID:6AUUn40c0
「僕は、まだ子供だけど。
お姉ちゃんを守れるように強くなるから。
強くなって、また戻ってくるから。
27:1[saga]
2018/06/28(木) 14:06:32.47 ID:6AUUn40c0
「お姉ちゃん、まだ、名前を聞いてなかったよ」
本当の別れのとき、少年はふと思い出して少女に訊いた。
28:1[saga]
2018/06/28(木) 14:07:01.90 ID:6AUUn40c0
――――く
――ぃとく
「提督!!」
29:1[saga]
2018/06/28(木) 14:07:29.39 ID:6AUUn40c0
鎮守府門前。
海辺の街。
向こうに行けば、海の見える公園がある。
30:1[saga]
2018/06/28(木) 14:07:56.57 ID:6AUUn40c0
「また、ご冗談を…」
「冗談ではないぞ?
しかしまぁ、自分で言うのもなんだが
31:1[saga]
2018/06/28(木) 14:08:27.50 ID:6AUUn40c0
がちゃりとドアを開ける。
そこには、昔と変わらない姿の、叢雲がいた。
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