千早ちゃんと伊織ちゃん
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24:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:07:49.92 ID:420CtvZa0

俯いたまま、少し考える時間が必要かしらとも思いましたが、すぐに顔が上がりました。

どうやら、答えは見つけられたようです。

以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:10:32.34 ID:420CtvZa0

でも、それは千早ちゃんだけに限った話ではありません。

伊織 「そんなに気にする必要ないわ……だって、私もそうだから」
千早 「え?」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:14:05.10 ID:420CtvZa0

少しして落ち着いたのか、伊織ちゃんの方から口火を切りました。

伊織 「──こほん。ともかく、そんな話の後だったからかしら。事務所に戻ってあんたと話してた時に、ふと思ったのよ。“水瀬さん”なんて他人行儀に呼ばれるのはもう嫌、ってね」

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:22:04.36 ID:420CtvZa0

伊織 「とにかく『とっかかりさえ作っちゃえば、後はもうなし崩し的にイケるでしょ』って思ってたけど──まさか、あの千早に見抜かれるとはね」
千早 「ふふ、結構分かりやすかったわよ?」

そうですね、千早ちゃんの言う通り。でもそれは、普段の彼女を知っているからこその言葉。知らない人には絶対に見抜けなかったでしょうね。
以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:23:35.48 ID:420CtvZa0

でも、それも仕方のない事かもしれません。
千早ちゃんに、まっすぐ目を見つめられてあんな事を言われたら、私だってきっと……。

千早 「だから、私のためにありがとう──伊織」
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:24:42.16 ID:420CtvZa0

でも、その反面ちょっぴりうらやましい気持ちもあるんです。

今すぐにでなくても構わないから。
いつか私のことも──“小鳥”って呼んでほしいな。
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:28:10.28 ID:420CtvZa0
はい。

一応ここで一区切りですが、この後もう少しだけ続きます。
よろしければ、お付き合いください。


31:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:28:48.81 ID:420CtvZa0

さてさて、少し時間が経ちまして。

千早 「──さてと、私はそろそろレッスンに向かおうかしら」
伊織 「あら、もうそんな時間なの?」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:31:42.68 ID:420CtvZa0

──えっ?その間、私が何をしてたか、ですか?

もちろん仕事してましたよ、当たり前じゃないですか!
まだまだ勤務時間中なんですからね。てんこ盛りになってた領収書の山も、あと三分の一もないくらいになるまで頑張りましたとも。
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:33:03.72 ID:420CtvZa0

本当は、仕事なんて放っぽりだして二人と一緒におしゃべりしたかった!お茶でも飲みながらガールズトークに花を咲かせてみたかったの!!

いいえ、今からでも遅くはないわ!伊織ちゃんからどんな話をしてたのかを聞き出して……ああっ!でもダメ!ダメよ、小鳥!あなたはみんなのお姉さんなんだから、ちゃんとしてないと……でも、ちょっとくらいなら良いんじゃ……。

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:35:28.41 ID:420CtvZa0

まっすぐドアの方へ──と思ったらくるりと振り返って、なんとこっちに向かってくるじゃありませんか。
何か忘れ物かしら?ああ見えて千早ちゃんも案外うっかりさんですからね、ふふ♪

千早 「あの、すみません……いま話しかけても?」
以下略 AAS



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