千早ちゃんと伊織ちゃん
1- 20
18:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 02:56:24.86 ID:420CtvZa0

伊織 「……ああ、そうそう。それともう一つ」

指を一本ピンと立てて、いかにも『今ちょうど思い付いた所だけど──』みたいな体で言葉を続ける伊織ちゃん。

以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 02:57:52.44 ID:420CtvZa0

うふふ、やっぱり伊織ちゃんは伊織ちゃんでした。
問題は、千早ちゃんが気づいたかどうかですけど……優しい彼女の事です、きっと大丈夫でしょう。

この言葉を聞くと、千早ちゃんはひとつ大きく頷き、ゆっくりと顔を上げました。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:00:15.59 ID:420CtvZa0

千早 「ねぇ、“水瀬さん”」
伊織 「……何よ」

──“水瀬さん”。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:01:13.21 ID:420CtvZa0

顔を逸らしたまま目線だけを送る伊織ちゃんと、
逸らす事なくまっすぐに見つめる千早ちゃん。

そんな二人の根比べはすぐに決着がつきました。
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:03:37.25 ID:420CtvZa0

伊織 「──今日ね、取材があったんだけど」

そう前置くと、彼女は話し始めました。なぜ彼女がこんな芝居を打ったのかを、その想いを。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:05:36.73 ID:420CtvZa0

伊織 「その内の一つに、こんな質問があったの──【あなたにとって所属事務所とは何ですか?】ってね」

あら?アイドル個人に焦点を当てているコラムだけに、そういう質問は珍しいですね。普段は本当にアイドルだけを掘り下げていくんですけど……ウチの事務所はみんな仲良しって、評判だからなのかしら?

以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:07:49.92 ID:420CtvZa0

俯いたまま、少し考える時間が必要かしらとも思いましたが、すぐに顔が上がりました。

どうやら、答えは見つけられたようです。

以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:10:32.34 ID:420CtvZa0

でも、それは千早ちゃんだけに限った話ではありません。

伊織 「そんなに気にする必要ないわ……だって、私もそうだから」
千早 「え?」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:14:05.10 ID:420CtvZa0

少しして落ち着いたのか、伊織ちゃんの方から口火を切りました。

伊織 「──こほん。ともかく、そんな話の後だったからかしら。事務所に戻ってあんたと話してた時に、ふと思ったのよ。“水瀬さん”なんて他人行儀に呼ばれるのはもう嫌、ってね」

以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:22:04.36 ID:420CtvZa0

伊織 「とにかく『とっかかりさえ作っちゃえば、後はもうなし崩し的にイケるでしょ』って思ってたけど──まさか、あの千早に見抜かれるとはね」
千早 「ふふ、結構分かりやすかったわよ?」

そうですね、千早ちゃんの言う通り。でもそれは、普段の彼女を知っているからこその言葉。知らない人には絶対に見抜けなかったでしょうね。
以下略 AAS



46Res/28.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice