20:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:00:15.59 ID:420CtvZa0
千早 「ねぇ、“水瀬さん”」
伊織 「……何よ」
──“水瀬さん”。
あえてそう強調して呼びかける千早ちゃんの声は、けれどどこまでも優しげでした。
千早 「私も率直に言うわ──貴女の言う通り、あまり器用な方じゃないから」
千早 「それに、少し前の私だったら、きっと今の貴女の言葉を黙って鵜呑みにするだけだったと思う。だって、その方が楽なんだもの」
千早 「でもね、今の私は、そうはしたくない。これから関わる全ての人達と、ちゃんと向き合っていきたいって思ってるから──貴女達が思わせてくれたから」
そして、正面から自分の想いをぶつける彼女の姿は、
千早 「だから私は、貴女の本当の気持ちが知りたい。貴女の口から、貴女の言葉で、言ってほしいのよ」
とてもとても千早ちゃんらしいものでした。
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