モバP「担当アイドルの学生時代が想像できない」
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:35:54.49 ID:ofv1pK570
ちひろ「どしたんですか急に」
P「いや、うちのアイドルっていろいろ不透明というか。ステージの上の姿になるまでの過程が妄想しにくいというか」
ちひろ「妄想て」
P「そういう余地があるって大切だと思うんですよ。漫画も描けちゃうあのアイドルは、高校時代友達と徹夜で原稿書いてたのかなぁとか」
ちひろ「あー、そういう」
P「高校三年の頃もじゅうななさいを自称してたのかなぁとか」
ちひろ「で、ファンである自分がもしもその同級生だったら、みたいなかんじですか? そんなコがいたら楽しいなぁ、みたいな」
P「それですそれ。学生ネタに限ったことじゃないですけど、考えを膨らませやすいというか、妄想で飾りつけしやすいというか。そういうのって人気の秘訣だと思うんですよ。そこらへんうちのアイドルは―」
コンコン、ガチャ
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:39:32.97 ID:ofv1pK570
クラリス「おはようございます。本日も主の祝福がありますよう……」
梅木音葉「おはようございます。すみません、初夏が奏でる音に耳を傾けていたら、少し遅れました……」
3:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:41:30.62 ID:ofv1pK570
ちひろ「Pさんはまぁさておき、アイドル達の方向性を探すのはとてもいいと思いますよ」
P「でしょ? ではさっそく、うちのアイドルの学生時代を模索してみましょう。そして妄想に彩をつけましょう」
4:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:43:59.44 ID:ofv1pK570
(説明中)
音葉「私たちの学生時代、ですか?」
5:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:46:05.69 ID:ofv1pK570
ちひろ「音楽で有名な学校とかですか?」
音葉「吹奏楽部とか合唱部はありましたけど、アッチェーソでは……その、鮮烈な音色ではなかったかと」
6:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:49:14.34 ID:ofv1pK570
ちひろ「学生音葉さんとか、存在自体がファンタジーですよそんなの。ただでさえ雰囲気が俗世離れしてるのに。声かけたくてもできない男子が何人いたことやら」
音葉「男性の友人は……たしかにあまり……一人が多かったです……」
7:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:52:33.80 ID:ofv1pK570
音葉「あ、あのっ。それはどのような……ど、どのようなっ」ずいっ
P「お、おう?」
8:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:54:49.36 ID:ofv1pK570
音葉「Pさんっ。ちひろさんも話せって言ってます。言ってますよ」
P「んー……いや、たいした膨らみ方もしてませんけど、それでよければ」
9:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:56:24.30 ID:ofv1pK570
P(学生)『学校終わったし帰ろー……と思ったけど、なんかピアノ音と歌声が……それも、音楽室とは逆方向から……』
P『CMか何かで聞いたことあるなぁこれ。テンポ早くて高い音が多いけど、なんかさみしいかんじのやつ』
10:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 20:58:12.15 ID:ofv1pK570
ちひろ「妄想音葉さん、辛辣じゃありません?」
P「当初の音葉さんって割とこんなんでしたよ。自分が理解されないのは当たり前だから、自分も周りを理解しません、みたいな」
11:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:00:21.87 ID:ofv1pK570
音葉『……あの。なぜ、またいるんですか?』
P『聞きたいから。今日は静かにしてるから、頼むよ』
12:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:02:12.30 ID:ofv1pK570
また翌日
音葉『なぜ木の仮装を……?』
13:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:11:10.20 ID:ofv1pK570
何十回目かの翌日
音葉『また、来たのですね……』
14:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:13:41.94 ID:ofv1pK570
音葉『♪! ♪♪!』
P『おぉ……! こんな声で歌えるんだ……!』
15:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:15:22.63 ID:ofv1pK570
それからまた、何十回目かの翌日
P『音葉さん、合唱部とか入らないの?』
16:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:17:24.75 ID:ofv1pK570
P『つまり、あれか。悪目立ちしちゃうから一人で歌ってるってことでいい? たしかに一人だけ上手すぎるとなぁ』
音葉『……うぬぼれと思いますか?』
17:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:19:18.96 ID:ofv1pK570
音葉『一人は嫌いではありませんけど……。聴いてくれる人がいた方が好きです……。…………すき、ですから……』
P『…………』
18:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:22:17.02 ID:ofv1pK570
P『音葉さんのいろんな声が聴きたいんだ。だから、頑張っていい?』
音葉『……あなたの想うような声が、私にも出せるのでしょうか……。音楽のことしか知らないのに……』
19:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:25:41.67 ID:ofv1pK570
P「なんですか。せっかくきれいに締めくくったのに」
ちひろ「最悪ですよ。なんですかドスケベって」
20:名無しNIPPER[saga]
2018/06/10(日) 21:29:49.49 ID:ofv1pK570
ちひろ「閑話休題です。まぁ如何にいやらしい女性だろうと、話の最後はきれいに締めないといけませんよって話ですよ」
音葉「そこではなく……私はいやらしくないということを……」
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